1959年の生誕から実に2020年まで作られたご長寿エンジン

厳密に言えばフォルクスワーゲンではなく、ロールス・ロイスを源流とするバンク角90 度のV8 ユニットであり、Lシリーズと称する。当のロールスがBMW 傘下に収まり、V12 BMWから供給されているのに対し、VW 傘下のベントレーは本機を使用し続けている。現行の6.8Lは2009 年の登場で、ユーロ5/LEV2 への規制適合、省燃費性能、軽量化などを目標に改良が施された。
クランクケースはディープスカート方式、シリンダーブロックはウェット式の鋳造ライナーをアルミ合金に鋳込む構造。球状黒鉛鋳鉄製のベアリングキャップを用いて締結、フロントおよびリヤエンドのキャップについては水平2本+鉛直2本の計4本でクランクシャフトを固定している。
6.8Lユニットは1971年に初登場。以来、非常に数多くのバリエーションを創出し役目を終えるかと目されていたが、リファインを受けて再登場。フラッグシップ・ミュルザンヌのパワートレーンとして搭載されてきたが、2020年にミュルザンヌ6.75エディションbyマリナーを最後に同機の生産も打ち切られる。時代ごとの改良を施されながらも、ベントレーの旗艦エンジンであり続けたとともに、自動車用エンジンとしては異例ともいえる61年間の歴史にピリオドを打った。
ベントレー L410HT 主要スペック
総排気量:6752cc
ボア×ストローク:104.0×99.1mm
圧縮比:7.8
最高出力:395kW/4000rpm
最大トルク:1100Nm/1750Nm
吸気方式:ターボチャージャー
カム配置:OHV
ブロック材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:1/1
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射装置:ポート噴射
VVT/VVL:In×/Ex×
(Bentley Mulsanne)

![by Car Styling [カースタイリング]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/carstyling-jp_logo.png)