「エンジンのホンダ」の魂をディーゼルでも
ディーゼルのダウンサイジングという世界の技術トレンドのなかでホンダが出した意欲作が、この1.6 i-DTECだ。この1.6リッターディーゼルはアルミのオープンデッキ構造がポイント。この世界最軽量骨格のおかげで、2.2リッターディーゼルエンジンと比べて47kgもの軽く仕上がっている。ここにガソリンエンジン並みの低フリクション化を実現するために、小型軽量ピストン、低張力ピストンリングなどを投入。このエンジンは欧州でシビックに搭載されてデビューし、CO2排出量は94g/kmという優秀な数字をマークする。特筆すべきはその回転フィールで、ホンダらしい運転して楽しい「FUN」なディーゼルエンジンだ。

コモンレールシステムはボッシュ製ソレノイド式インジェクターで噴射圧は1800bar。インジェクターの進化で高価なピエゾ式でなくても十分な性能は確保できるようになった。

装着されるギャレット製ターボは小型高効率な可変ベーンタイプを採用。このエンジンのハイライトは、L P(低圧)EGRシステムを組み込んだことだ。高圧との切換が可能で、燃費にもNOxの低減にも効く。現在のパワースペックは300Nmだが350Nmあたりまでは視野に入れている。
ホンダ N16B i-DTEC 主要スペック
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1597cc
ボア×ストローク:87.0×99.1mm
圧縮比:16.0
最高出力:88kW/4000rpm
最大トルク:300Nm/2000rpm
吸気方式:ターボチャージャー
シリンダーブロック/ヘッド材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射装置:直噴
インジェクター:ソレノイド
燃料噴射圧:1800bar
VVT:なし
点火順序:1-3-4-2
(ホンダ・シビック1.6i-DTEC(欧州仕様))

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