時計とクルマを乗りこなすWatch Driving!【Chrono24編:Part.2】

世界のマーケットとつながる時計アプリとは? 【時計とクルマを乗りこなすWatch Driving!:Chrono24編】

Watch Driving!:Chrono24編 Part.2
時計探しから購入、情報収集、読み物の数々まで、時計趣味の全てをカバーする専門Webサイト「Chrono24」。
前回のWatch Driving!では、機械式時計と空冷ポルシェの相関性から時計趣味とクルマ趣味に通じるものがあることを語り、時計趣味を強力にバックアップする高級時計のマーケットプレイス「Chrono24」に言及した。今回は具体的にChrono24の利用方法をお伝えしたい。

時計探しの第一歩

Watch Driving!:Chrono24編 Part.2
高級機械式時計を手に知れるにはどうすれば良いか。その答えのひとつが「Chrono24」。自宅にいながらにして世界中のセラーから自分好みの1本をオーダーできる。

もしあなたが、スポーツカーと同じように機械式時計(もちろんクオーツもだが)にも興味を持ち始めたら。

きっとまずは知ってる名前をGoogleのサーチボックスに打ち込んで、バチン! とエンターキーをたたき、出てくる情報の波を次々とサーフィンするだろう。はたまた「画像」や「ショッピング」をいきなりクリックして、直接的にその価格をリサーチするかもしれない。

しかしもっとダイレクトかつ簡潔に、知りたい時計の情報を得たいなら、まず「Chrono24」と打ち込んでみたらいい。その途端にあなたは、世界をリードする高級時計のマーケットプレイスへ、足を踏み入れることができるようになる。

世界中の時計が集まる高級時計のマーケットプレイス「Chrono24」

Watch Driving!:Chrono24編 Part.2
世界中の120ヵ国以上に展開する「Chrono24」。サイト内には約50万本もの時計が出品されているので欲しい1本がきっと見つかるはずだ。検索は簡単、かつ類似の製品も多数見つかるため、比較検討したうえで安心して購入することが可能だ。

クルマで言うとChrono24は、「カーセンサーnet」や「グーワールド」に相当する時計専門の販売サイトだ。だが時計の場合はその相手が、日本を含む“世界”であることがまず大きな違いとなる。

ここではChrono24が認定した、世界中の時計店や個人とメッセンジャー(サイト/アプリ内)でやりとりをして、お目当ての時計について質問し、ひいては購入することができるのである。そしてその多くの商品説明が、日本語で翻訳されている。最近は翻訳ソフトが発達したとはいえ、その“とっつきやすさ”は嬉しいところだ。

Chrono24の面白いところは、こうした世界の市場をウインドウショッピングならぬモニターショッピングできること以外にもいくつかある。たとえばシンプルな手順を踏むことであなたが売り手になることもできるし、Chrono24がアップするトレンド記事を読んで、その造詣を深めることもできる。

自分の時計の価値がひと目でわかる「ウォッチスキャナー」

Chrono24が他の時計ECサイトと決定的に異なるのは、自らの時計を登録してその情報を活用できること。Chrono24のアプリをスマホで使えば簡単に登録できる。

その中でも一番の目玉といえるのは「Watch Collection」だろうか。これは自分が所有する時計を登録することで、それがいま市場ではどのくらいの需要になっているのかを、ダイレクトに数値化することができるシステムである。

現在の推定価値幅や、そこから購入価格を引いた売り上げ金額、その上昇・下降率を見ることができ、最長3年に渡る市場価値の推移までグラフ化してくれる。なおかつ世界のマーケットで、自分と同じ時計がどのように売られているかを見たり、これを販売することも可能となっている。

こうした機能へのエントリーには、まずChrono24に自分のアカウントを持つことが必要となるが、それと同時にスマートフォンのアプリケーションも手に入れておくとその利便性がさらに高まる。

充実した内容のアプリを使えば、今いる場所が時計店となる

なぜならこのアプリケーションには「ウォッチスキャナー」という機能があり、ここからカメラを通して愛機の写真を撮るだけで、前述したウォッチコレクションに、すぐさま登録が可能となるからである。その様子は上の動画を見ていただければ一目瞭然だろう。

筆者もこの記事を紹介するべく自分のコレクションをいくつか登録してみたが、これがなかなかにエキサイティングだった。

愛機が市場でどれだけの人気(つまりは相場)なのかを瞬時に把握できるのは、ちょっとエグいが、その一喜一憂はかなりリアルだ。またコレクションを並べることで、自分の時計に対する傾向がわかったりもする。さらには次に欲しいと考えているモデルを「オブザーブ中の時計」として記録して、その買い時を測ったり妄想するのが楽しい。

豊富な情報に加え、時計を深堀する読み物も多数掲載

いまや単なる趣味のアクセサリーではなくなった機械式高級時計。しかしその市場価値だけに流されることなく、トレンドを読みながらも、自分の好みにあったコレクションを増やして行けたら最高だと筆者は思う。

そして新たな出会いを見つけるためにも、ちょっとこのChrono24アプリを使い込んでみるつもりである。

そこで生じた疑問や発見は、またこのWatch Driving!でお伝えできることだろう。最後は実際に海外から時計を買って、その模様をレポートできたら面白いのではないか? と、今から妄想と検索が止まらない状態である。

つづく

TEXT/山田弘樹(Kouki YAMADA)

Watch Driving!:Chrono24編

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【関連リンク】
・Chrono24
https://www.chrono24.jp

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著者プロフィール

山田弘樹 近影

山田弘樹

モータージャーナリスト。自動車雑誌『Tipo』の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した…