目次
V12自然吸気エンジン+プラグインハイブリッドを採用
厳しくなる一方の欧州の排出ガス規制をクリアし、さらにパフォーマンスを向上させるため、ランボルギーニはアヴェンタドール後継モデルにプラグインハイブリッドシステムの採用を決めた。今回撮影されたテスト車両のフロントに配されたイエローのステッカーは、新開発のV12エンジンにプラグインハイブリッドシステムが組み合わせられることを示しているという。
さらに、無数に開けられたエアインテーク(今後最終的な形状が決定される)と、特徴的なキャラクターラインを持つドア開口部が明らかになった。エンジンベイが露出しているように見えるショットからは、冷却水用タンクも確認できる。4本出しハイマウントエキゾーストパイプはテールライト間に配置。2021年12月に撮影されたスパイショットで確認されていた、六角形状のエキゾーストフィニッシャーは外されている。
より低く攻撃的なフォルムを纏って登場
リヤセクションでは、4枚のバーティカルフィンを持つ巨大なリヤディフューザーと、流麗なY字型テールライトがよりはっきり確認できるようになった。他の画像ではエキゾーストパイプ上部に、台形エレメントを持つリヤスポイラーを装着。Cピラーにはエアダクトが組み込まれ、エアロダイナミクスを強く意識したエクステリアデザインが採用されていることが分かる。
今回、偶然並んで撮影されたアウディ R8と比較して、より低くアグレッシブなスタイルが偽装状態でも確認できる。サイドミラーの支柱が以前より短くなり、フロントエンドには巨大なエアインテークを設置。このシンプルな空力処理はベースモデルのみとなり、より過激なハイパフォーマンス仕様ではアグレッシブなスタイリングが採用されると見られている。
アヴェンタドール最後の1年となる2022年を経て、後継プラグインハイブリッド・スーパースポーツは、2023年のワールドプレミアを予定している。
アヴェンタドール再生産の可能性は?
さて、2011年にデビューしたアヴェンタドールは、デビューから11年を経たいまも、古さを感じさせないスーパースポーツだ。そのプラットフォームは数え切れないほどのスペシャルモデルのベースとしても活用されてきた。そしてその前衛的なフォルムは、時代を超越した魅力を今も放っている。
アヴェンタドールは2022年をもって販売終了がアナウンスされており、その生産も終了しつつあるが、2022年2月16日に発生したポルトガル領アゾレス諸島沖での輸送船フェリシティ・エース号の炎上事故が発生。この海難でアメリカ市場向けアヴェンタドール最終デリバリー分を含む、4000台の車両が沈没してしまった。
失われた最終オーダー分のため、ランボルギーニはすでに使命を終えたアヴェンタドールの再生産に踏み切るだろうか? すでに後継モデルは以前よりかなりカモフラージュが薄い状態で走行テストを続けているのに、である。