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Lamborghini Huracan Tecnica
一般道における走行も快適に
ウラカン テクニカはウラカンのラインナップ中、フラッグシップグレードSTOとEVO RWDの中間に位置する。駆動方式はSTOと同じくRWD。出力もSTOと同等の640psとなるが、STOがサーキットでの究極の性能を求めたのに対して、テクニカは一般道における走行も視野に入れたセッティングが施されている。
発表されたのは、日本におけるランボルギーニの最前線と言えるランボルギーニ ラウンジ東京だ。クルマの詳細は下のリンク先記事をご覧いただくとして、ここでは実車を見た印象とともに、席上発表されたランボルギーニの今後の展開を報告したい。
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空力だけではなく軽量化も徹底
もちろんその走りもテクニカのキャラクターに合わせて最適化されたLDVIや、新ブレーキ冷却システムなど注目点が目白押しだが、今回はあくまで発表会なので、まずはそのエクステリアデザインをチェックしてみよう。初のハイブリッドハイパーカー、シアンにインスパイアされたという印象だが、サーキット専用のハイパーカー、エッセンサ SCV12を彷彿とさせるサイドの造形や、ペルフォルマンテ以来の固定式リヤウイングが並々ならぬエアロダイナミクスの追求を感じさせる。
EVOと比べて6cm延長されたリヤバンパーとともに、エンドパイプも特徴的な六角形となっており、EVO RWDとも、もちろんSTOともまったく異なる新しいウラカンとなっている。さらに前後ボンネットはカーボン製となっており、軽量化にも余念が無い。室内もやはり軽量化が施されており、ドアパネルはカーボン製(オプション)で内側のドアハンドルはSTOと同じストラップ式になっていた。
世界の市場で飛躍するランボルギーニ
昨年過去最高となる販売台数8405台を記録したランボルギーニだが、アメリカ、欧州、中東、アジアパシフィックでいずれもふた桁成長を遂げており、世界中で大きく飛躍した1年となったという。約1割がアヴェンタドール、約3割がウラカン、残りがウルスという構成だ。その飛躍をさらに確固たるモノにするべく、来年以降も2030年まで成長戦略を策定している。
2023年には最初のハイブリッドモデルを登場させ、24年には全モデルハイブリッド化がなされるといい、それによってCO2排出量を半分にする。さらに28年には初のフル電動車つまりBEVを登場させるという。これらは約18億ユーロ(約2500億円)という莫大な投資のもとで行われると謳う。
これが最後のウラカンか、はたまた・・・
これが最後のウラカンとなるのか定かではないが、会場ではもう一台本当の最後の隠し球があるという噂も飛び交っていた。ただしそれは限定車になる可能性もあり確実に入手できるかは未知数。一方、このテクニカなら意外とリーズナブルな価格であるから、購入を検討するなら早々に決断したほうがいいモデルであるのは間違いない。