VWの新型BEV「ID. Buzz」と商用バン「ID.Buzz カーゴ」が欧州で販売開始

フォルスクワーゲンの新しいBEVバン「ID. Buzz」が商用モデルをラインナップ! 欧州デリバリーは2022年秋から

かつて一世を風靡したフォルクスワーゲン タイプ2 バンのスタイルをオマージュしながら、様々な用途にも対応するユーティリティ性能が与えられた。
かつて一世を風靡したフォルクスワーゲン タイプ2 バンのスタイルをオマージュしながら、様々な用途にも対応するユーティリティ性能が与えられた。
フォルスクワーゲンは、フル電動マルチパーパスビークル「ID. Buzz/ID.Buzz カーゴ」のヨーロッパにおける販売をスタートした。MPV仕様の「ID.Buzz」と商用バン仕様の「ID.Buzz カーゴ」をラインナップ。ドイツ・ハノーヴァー工場での製造がスタートしており、2022年秋からデリバリーが開始される。

ID. Buzz / ID.Buzz Cargo

様々な用途に対応するID. Buzzシリーズ

商用バン「フォルスクワーゲン ID. Buzz カーゴ」のエクステリア。
MPVと商用仕様をラインナップする「ID. Buzz」。商用仕様の「ID.Buzz カーゴ」は様々な業種にも対応するユーティリティ性能を備えている。

ID. Buzzは、自動車史上最も成功を収めたマルチパーパスビークル「フォルクスワーゲン タイプ2」をイメージし、明快かつ親しみやすいエクステリアを採用。タイトなオーバーハングを持つワンボックスボディは、現代に求められる高い効率性を実現すべく、エアロダイナミクスも追求。Cd値0.29という高い空力性能が確保された。

搭載される電気モーターは最高出力150kW(204ps)、最大トルク310Nmを発揮。かつてのタイプ2がそうだったように後輪駆動が採用され、電自動車らしい俊敏なレスポンスと正確なハンドリング性能が確保されている。77kWh容量の高性能バッテリーをフロア下部に搭載することで、重心レベルを低くし、高いライドハイトにも関わらず、コーナーリング時のロールを最小限に抑えることに成功した。

バッテリーを含む重量物をシャシーの中心に集めることで、ニュートラルなハンドリングを実現。大型ホイールアーチにより大柄なボディを持ちながらも、最小回転半径は5.6m以内に留められた。この小回りの良さは、郊外でのドライブだけでなく、都市部での配送作業などでも重宝されることになりそうだ。

商用車をラインアップする意義

MPVと商用仕様をラインアップする「ID. Buzz」。商用仕様の「ID.Buzz カーゴ」は様々な業種にも対応するユーティリティ性能を備えている。
ヨーロッパにおいて乗用モデルと商用モデルを用意したフル電動モデルがなかったことから、フォルクスワーゲンは、あえてID. Buzzに商用モデルも設定したという。

先進的な電動モデル「ID. Buzz」に商用モデルをラインアップした理由を、フォルクスワーゲン・コマーシャルビークルのカーステン・イントラCEOは、次のように説明する。

「現時点で、他の自動車メーカーには、MPVと商用バンの両方を展開しているフル電動モデルはありません。つまり、世界的に見ても『ID. Buzz』と『ID.Buzz カーゴ』は非常にユニークな存在なのです。

「ID. Buzz」がフォルクスワーゲンのラインアップに加わったことで、これまで電動モデルに関心のなかった層から、新たな需要を掘り起こす可能性がある。フォルクスワーゲンAGの取締役、トーマス・シェーファーは次のように付け加えた。

「ID. Buzzは、ファミリー層や趣味のスペースが必要な人、さらに経営者や手工業者など、様々なお客様に訴求することができます。ID.Buzzを選ぶ人は、SUVやコンパクトカーから乗り換える人も多いようです。彼らにとって、これまで希望にピッタリな電気自動車が存在しませんでした。だからこそ、このモデルに商用車仕様を用意する必要があったのです」

自由なシートレイアウトを楽しめるMPV仕様

「フォルスクワーゲン ID. Buzz」のインテリア。
MPV仕様の「ID. Buzz」は標準で5シーターとなり、2列目シートは「40:60」の分割可倒式となり、様々なレイアウトを楽しむことができる。

広々としたマルチパーパスビークル仕様の「ID.Buzz」は、ゆったりとした5つのシートを備え、レジャーだけでなくビジネスにも最適なフル電動モデルとなる。

運転席と助手席には、調節可能なアームレストを標準装備。MPV仕様には両側スライドドアを備えており、リヤシートは3座のベンチシートが組み合わせられた。リヤシートは「40:60」の分割可倒式を採用しており、バックレストを倒すことで、様々なシートレイアウトに変更可能。また、シート自体を前後に150mmもスライドすることが可能だ。

ラゲッジ容量は5人乗車時で1121リットル(2列目シートの背もたれ上端まで積載時)。2列目シートを倒すことで、容量は2205リットルにまで拡大する。

広大な3900リットルのラゲッジスペース

用バン「フォルスクワーゲン ID. Buzz」のラゲッジスペース。
「ID.Buzz カーゴ」はリヤシートが取り外されて、スクエアな3900リットルものラゲッジ容量を確保。フロントシートはベンチシートとセパレートシートから選ぶことができる。

「ID.Buzz カーゴ」は、MPV仕様と同じエクステリアデザインが採用され、世界で最もモダンな商用バンとしてデビューした。フロントシートはダブルベンチ式3座仕様が標準となる。助手席がひとり掛けとなる、2シーター仕様も選ぶことができる。

シート後方は固定式パーティションで仕切られ、専用の広大なカーゴスペースが広がる。このパーティションには、オプションでウインドウや開口部を設けることも可能で、運転席から荷物の積み込みもできるようになっている。

ラゲッジ容量はなんと3900リットルで、ユーロパレット規格2個分のスペースを確保。スライドドアは助手席側に標準装備される。オプションで運転席側にスライドドアを追加したり、リヤハッチを観音開き式ドアに変更することも可能だという。

1回の充電で最大425kmの航続距離

「フォルスクワーゲン ID. Buzz」の走行シーン。
高効率バッテリーをフロアに搭載する「ID. Buzz 」。商用バンの「ID. Buzz カーゴ」は425kmの航続距離が確保された。

最大航続距離は「ID. Buzz」が423km、「ID. Buzz カーゴ」では425kmが確保された。自宅や職場、公共のAC充電ポイントなどでは11kWでの充電が可能。さらにDC急速充電器は最大170kWまでに対応する。30分間の急速充電で最大80%まで電力をチャージすることができる。

また、ヨーロッパにおいては充電ネットワーク「Plug & Charge」による充電にも対応。充電プラグを介して「Plug & Charge」ステーションと通信するため、専用カードやアプリを使わず、自動的に起動と課金が行われる。

車両のコントロールユニットは、工場出荷時点で最新のフォルクスワーゲン・ソフトウェアをインストール。乗り出しから「ID. ソフトウェアバージョン3.2」を使用できるが、車載wifiによって簡単にアップデートができるため、システムの更新のためにファクトリーへの入庫は必要とされていない。

フォルクスワーゲン ID.Buzzと旧型ワーゲンバス。フロントビュー

まさに走るオフィス! 新生ワーゲンバス、ID.Buzzはリモートワークに最適。オフィスワーカーに逃げ場はない?

フォルクスワーゲン ID.Buzzは、“電気自動車時代のワーゲンバス”。広大なキャビンには4…

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部