【スクープ!】シボレー コルベット E-Rayに600psオーバーのPHEVシステム搭載

【スクープ!】シボレー コルベット初のハイブリッド「コルベット E-Ray」のニュルテストを目撃

ニュルブルクリンクで、精力的にラップを重ねるコルベットのハイブリッド仕様「E-Ray」。
ニュルブルクリンクで、精力的にラップを重ねるコルベットのハイブリッド仕様「E-Ray」。
何年も前から噂されていた、シボレー コルベットのハイブリッドバージョン。今回、厳重に偽装カモフラージュを施されたプロトタイプが、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、精力的にラップを重ねる様子が撮影された。

Chevrolet Corvette E-Ray

カモフラージュを施された数台がテスト

ニュルブルクリンクで、精力的にラップを重ねるコルベットのハイブリッド仕様「E-Ray」。
ニュルブルクリンクに登場した複数台のコルベットのテスト車両。ハイブリッドのステッカーは貼られていなかったが、電動パワートレインを搭載していることは間違いない。

コルベットの歴史において初めて設定される電動モデルの名称は「コルベットE-Ray」とネーミングされる可能性が高い。すでに、2015年の段階でこの名称はゼネラルモーターズによって商標登録されている。

今回、ニュルブルクリンクでは、カモフラージュが施された状態でコルベット C8の開発車両が数台テストを行っていた。エンジンサウンドを含めた様々な状況から判断して、このC8のテスト車両こそが「コルベット E-Ray」だと言っていいだろう。

ただ、サーキットを周回するコルベット C8には、写真でも分かるように電動化車両のテストの際にドイツで義務付けられているステッカーが貼られていない。このステッカーは公道走行時に義務付けられており、今回はクローズドサーキットでのテストのため、外されたと考えられる。

6.2リッターV8とモーターの組み合わせ

ニュルブルクリンクで、精力的にラップを重ねるコルベットのハイブリッド仕様「E-Ray」。
エキゾーストパイプのレイアウトが、両サイド配置に変更された「コルベット E-Ray」。6.2リッターV型8気筒がミッドに搭載され、フロントアクスルに1基のモーターが搭載される。

テストを行っていたプロトタイプは、コルベット Z06と共通するワイドボディを採用。テスト車両のうち1台は、ドライバーズシート側のフロントフェンダーに、外部キルスイッチと思われるものを装備していた。さらにZ06ではセンターに配置されていたクワッドエキゾーストパイプが、両サイドに2本ずつのレイアウトに変更されている。

現時点でどのようなパワートレインを搭載するかは判明していないが、様々な情報を分析すると、シングルモーターで前輪を駆動し、6.2リッターV型8気筒が後輪を駆動する「ハイブリッド4WD」となりそうだ。最高出力は600~650psになると予想され、もちろんプラグインハイブリッドシステムも搭載されるため、40~50kmほどフル電動モードでの走行も可能になる。

よりパワフルなハイブリッド「ゾーラ」も開発中

ニュルブルクリンクで、精力的にラップを重ねるコルベットのハイブリッド仕様「E-Ray」。
今回、テストが撮影された「コルベット E-Ray」は、グランドツーリング仕様として登場。さらに、ハイパフォーマンスハイブリッドモデルとして、「コルベット ゾーラ」も開発されている。

将来的にはモーターをリヤアクスルにも搭載した、より強力なハイブリッドシステムを導入した「コルベット ゾーラ」も計画されている。パフォーマンスハイブリッドとして開発されている「ゾーラ」は、5.5リッターV型8気筒ツインターボに2基の電動モーターを組み合わせ、最高出力は1000psを目指していると言う。

さらに、以前ジョー・バイデン大統領が明かしたように、将来的にフル電動コルベットも登場するようだ。ただ、こちらは次期型「C9」からということになるだろう。

「コルベット E-Ray」は2023年モデルとして2022年中の発表が予想されていたが、ワールドプレミアが2023年にずれ込む可能性もある。ハイブリッド・コルベット「コルベット E-Ray」は、先代モデルにも設定されていたグランドツーリング仕様「コルベット グランスポーツ」の後継モデルとしての位置付けとなりそうだ。

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