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ランドローバー ディフェンダー新型モデルの概要
ランドローバー ディフェンダーは、1948年から製造されていた四駆クロスカントリー車のランドローバー・シリーズの流れを汲む最新モデルである。ディフェンダーと名付けられたのは1990年のモデルからで、二度のモデルチェンジを経て2016年に生産が終了。そして2020年にフルモデルチェンジにて復活したのが現在のディフェンダーだ。
かつてのモデルの面影を残しつつも現代的なデザインにリファインされ、シャーシも以前までのラダーフレームからアルミ製モノコックに変わるなど、まったく新しいSUVとして生まれ変わった21世紀仕様のディフェンダーだ。
《スペック例》
車種 | ランドローバー ディフェンダー |
---|---|
モデル・グレード | 90ベースグレード |
年式 | 2020年11月 |
全長×全幅×全高 | 4510×1995×1975mm |
ホイールベース | 2585mm |
車両重量 | 2090kg |
サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン 後:マルチリンク |
エンジン型式 | PT204 |
総排気量 | 1995cc |
内径×行程 | 83.0mm×92.2mm |
圧縮比 | ー |
最高出力 | 300ps(221kW)/5500rpm |
最大トルク | 40.8kg・m(400N・m)/2000rpm |
燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク容量 | 90L |
JC08モード燃費 | ー |
新車価格 | 5,290,000円 |
中古車価格帯 | 698~698万円 |
カタログページ | ランドローバー ディフェンダー |
ランドローバー ディフェンダーの外観・内装デザイン
かつての名車を最新の解釈でリファインする…ランドローバー ディフェンダーもそんな流れを感じさせる外観と内装デザインをまとい、機能美を追求したような仕上がりとなっている。
ポイント
- 外観:滑らかなラインで洗練されたルックス
- 内装:シンプルながらも無骨な機能美が魅力
外観:滑らかなラインで洗練されたルックス
先代モデルは無骨なフォルムとディテールで伝統の香りを漂わせるモデルだったが、現行の最新モデルは風格と貫禄は残したまま無駄を削ぎ落として、洗練された機能美を追求した様なエクステリアとなっている。
歴代のモデルにしても、その時代に合った機能美を体現したクロスカントリーとして人気を集めてきた。最新のディフェンダーも、歴代の特徴的なシルエットは残しながら美しさと機能性を突き詰めた、伝統へのこだわりが伝わるデザインとなっているのだ。
内装:シンプルながらも無骨な機能美が魅力
SUVに必要なものはタフで使いやすい道具としての完成度。ディフェンダーの内装はそんな質実剛健な理想を突き詰めたようなシンプルさとなっている。
ステアリングホイールやドアなど素材がむき出しに見える部分には、パウダーコーティング施されて耐久力やグリップ力を高めている。
シートなど消耗の激しい部分に高耐久性素材を使用するなど、使い易く長持ちする工夫がインテリアの各所に込められているのだ。こういった素材は複数用意されていて、カスタマイズなどで変更も可能となっている。
ランドローバー ディフェンダーのサイズ・室内スペース
ランドローバー ディフェンダーは、3ドア・ショートホイールの「90」と5ドア・ロングホイールの「110」が用意され、車体サイズや室内スペース・収納などが異なっている。
ポイント
- ボディサイズ:重量2トン越えの大型ボディ
- 室内スペース:人も荷物も余裕の広々スペース
- 収納スペース:オプションを駆使して収納をパワーアップ
ボディサイズ:重量2トン越えの大型ボディ
ディフェンダー90も110も全幅1995㎜×全高1975㎜と正面からのサイズに変わりはない。ただし全長が90は4510㎜に対して110は4945㎜と拡大。
110の増えた部分はラゲッジルームとして使うか、シートを増やして最大7人まで乗り込むことが可能となる。
どちらのグレードを選ぶかはオフロード走行をするかや何人ぐらいが乗ることを想定しているかで変わってくるので、よく考えて選ぶようにしよう。
室内スペース:人も荷物も余裕の広々スペース
本格オフロードや自然の奥地への探検にも対応できる本格SUVなだけあって、室内スペースは人を乗せたり物を積むために広々としている。
荷物と人をどれくらい積むかで様々なシートアレンジが可能となっており、スペース全てをシートにすればディフェンダー90なら最大5人まで乗れるがラゲッジルームの容量は大幅に減ってしまう。
リアシートは分割して倒せるので、バランスを見ながら人数と荷物を調整するのが、ディフェンダーを使いこなすコツだ。
収納スペース:オプションを駆使して収納をパワーアップ
荷物はラゲッジルームにガンガン積み込むような使い方がディフェンダーなので、備え付けの室内収納は基本的な物しか用意されていない。だがディフェンダーの場合はオプションを使って収納を拡張することが可能だ。運転席と助手席の間にはボックスなどが備えられクーラーボックスも拡張できるフロントセン
ターコンソールか、前後席を行き来する足場代わりになり、小物入れやドリンクホルダーを増やせるキャビンウォークスルーのどちらかが選択可能。
さらに屋根にクロスバーを増設してルーフボックスを取り付けたり、車体側面に24ℓの収納力を持つエクステリアサイドマウントギアキャリアを付けるなど、様々な増設が可能なのだ。
ランドローバー ディフェンダーの性能・燃費・装備
荒地や自然の中を走破するパワーと性能を持つランドローバー ディフェンダー。それだけに燃費はあまり期待できないが、走りの質を高める装備や機能の拡張などが可能。どうカスタムするかはオーナー次第だ。
ポイント
- 走行性能:パワフルに悪路も進める走破性能
- 安全性能:必要十分な先進安全装備も標準搭載
- 燃費性能:走破性と引き換えに燃費は最大8㎞/L前後
- 装備・機能:便利なインフォテイメントシステム搭載
走行性能:パワフルに悪路も進める走破性能
砂漠や雪道、さらには川に浸かりながら道なき道を走破可能なディフェンダー。それを可能にするのが状況に応じたトルク配分でトラクションを最大限に引き出す「ALL WHEEL DRIVE」。
さらに急勾配の坂でも力強く上れる低速ギア「TWIN-SPEED TRANSFER BOX」や、雨天/降雪/凍結時にトラクションを確保する「ELECTRONIC ACTIVE DIFFERENTIAL」などの電子制御の数々。それらとハード的なパワーと頑丈さが組み合わせられることで、力強いオフロード走行が楽しめるのだ。
安全性能:必要十分な先進安全装備も標準搭載
衝突を回避するエマージェンシーブレーキやクルーズコントロール、レーンキープアシストや運転の様子からドライバーの眠気や疲れを検知し休憩を勧めるドライバーコンディションモニターなど、様々な予防安全装備を搭載。
さらにディフェンダーならではの機能として、3Dサラウンドカメラシステムで死角にある悪路の状態はボンネットをシースルーした様な映像で確認し、進めるかどうかを判断できるCLEARSIGHT GROUND VIEW」にも対応。走破性を過信してのトラブルを未然に避けられるのだ。
燃費性能:走破性と引き換えに燃費は最大8㎞/L前後
軽量かつ堅牢なアルミモノコックボディを使うなどして燃費性能の向上にも努めるディフェンダーだが、悪路を走り抜くパワフルな走りがあってこその車だけに燃費は最大8㎞/L前後と低めの数値となっている。
だが最近では燃費に優れたディーゼルエンジン搭載型やプラグインハイブリッド搭載車もラインナップに登場。オフロードではなく街乗りメインなので燃費にもこだわりたいという人は、こちらを選んでみるという選択肢もあるので検討してみよう。
装備・機能:便利なインフォテイメントシステム搭載
ランドローバー純正の車載インフォテインメントシステムPivi Pro*は、ナビゲーションや音楽再生、ハンズフリー会話といったよく使う機能の8割近くをわずか1~2回のタップで実行が可能。
スマホの様な直感的なタッチ操作やボイスコントロールも可能で、スマホとの連携にも対応。しているので、悪路を安全に走破するCLEARSIGHT GROUND VIEWを使う際にも必要なので、ぜひ導入したい装備だ。
他にもラゲッジルームがいっぱいでも後方確認が可能なデジタルミラーなど、様々なオプション装備が用意されているので、色々吟味してみるのも楽しいかも。
ランドローバー ディフェンダーおすすめポイント要約
SUV好きにとっては伝説の名車でもあるランドローバー ディフェンダー。そのDNAを色濃く受け継いだ最新モデルはオフロード性能はもちろん街乗りでもその走りの良さを堪能できる完成度に仕上がっている。シチュエーションに応じたアクセサリーとオプションを揃えたセットの中には街乗り用のものもあるので、モデル自体に惚れ込んだなら街乗り仕様に仕上げて楽しむのもアリだ。
とはいえ、ディフェンダーがその本領を発揮するのはやはり自然の中。アウトドアやキャンプにはまっていて、色んな自然に出かけていくパートナーとなる様な車が欲しいと考えている人なら、間違い無くマストバイの一台だ。