前後タイヤの圧倒的な太さと、メカが凝縮されたエンジン周りの迫力に圧倒される。上下2連LEDのフロントマスクも強烈な存在感だ。

6J&8Jの極太タイヤで作り上げた“イタリア風”ゴリラ

ロー&ロング&ファッティ! ひと目見たら忘れられない強烈なインパクトを放つ4MINI。これがゴリラだとひと目で見抜ける人が何人いるだろうか。手掛けたのはチーム・ChamaWorks。先月のモンキーカスタムも相当な仕上がりだったことを考えると、チーム・ChamaWorksのセンスと加工技術はかなりハイレベルだと言えるだろう。

基本骨格にはGクラフト製のアルミフレームを採用。搭載しているエンジンはモンキー用をベースにして124ccにスープアップ。シリンダーヘッドにはSP武川製スーパーヘッド4V、乾式クラッチやミッションもSP武川製としている。左右2本出しのマフラーはワンオフ品となるが、面白いのはマフラーエンドが下を向いていること。オーナーのおだっちさんは「四輪のマフラーをイメージしています」と理由を教えてくれた。

その言葉から伝わってくるのは、カスタムのヒントをバイクの世界以外から持ってきているということ。なるほど、独創的なカスタムを生み出す秘密が少し垣間見えたような気がしたぞ。

最大の特徴はダブルチェーン式スイングアーム

最大の特徴にもなっているファットタイヤは、バギーなどに使われるダグラス製をセレクト。幅はフロント6J、リヤはなんと8J。超ファットなリヤタイヤをスムーズに駆動させるため、チェーンラインを左から右に変更したダブルチェーン式のスイングアームをワンオフ製作している。右側チェーン、左側ディスクブレーキというレイアウトも外車っぽく見えるポイントだ。

「イタリア風を目指した」というオーナーの狙いもバッチリ満たされている。

見た目だけじゃない、“ちゃんと走る”ハードカスタム

ガソリンタンクはゴリラ用のFRPタンクをチョップして低いシルエットを実現。スポーティなシングルシートカウルはソリッドアップ製。レイダウンして装着されているツインショックはオーリンズ製だ。

ハードなカスタム内容だが、よく見るとブレーキキャリパーに装着位置がローマ字で彫り込まれていたりする。そんな凝った遊び心が織り込まれているところも楽しい。

おだっちさんはこのゴリラカスタムで普通に街乗りし、ツーリングにも行くという。見かけだけのカスタムではなく、“ちゃんと走る”カスタムバイクだというのもスゴイ。街ゆく人々の視線を独り占めにしてしまうハイレベルなゴリラカスタムなのだ!

上下2連のLEDライトをカーボン製ワンオフステーでマウント。近未来的なフロントフェイスは、まるでメカゴジラのような迫力を放っている。
フロントにはフローティングタイプのペタルローターをダブル装備。シフトアップ製ビレットキャリパーには「hidari(左)」の刻印が彫り込まれるなど遊び心も満載だ。
ラウンドタイプのオイルクーラーはドゥカティ用を流用。4MINI界にとらわれない自由なパーツ選びにもオーナーのセンスが表れている。
Φ33mmのCRキャブレターを装着。よく見ると「ポんツケ」と刻まれたプレートが備わるが、この作り込みを見る限り“ポン付け”とは到底言えない!?
エンジン下で左右に分かれるワンオフマフラー。独創的なデザインだけでなく、溶接や取り回しまで非常に丁寧に仕上げられている。
チェーン調整にはエキセントリックアジャスターを採用。サイドスタンドはバックステッププレート側へマウントされている。

※こちらの記事はモトチャンプ2024年4月号に掲載されたものを加筆修正しています。