12インチホイールに355mmのリヤショックと160mmロングのスイングアームでバランスさせ、異質の存在感に仕上げている。

「すっきりカスタム」を貫いた一台

14年前、ペットロスをきっかけにバイクいじりを始めたオーナーが選んだのがZ50J。モンキーいじりに没頭する中で車両はほぼ全バラ状態にまで進化した。目指したのは「すっきりカスタム」で、パーツ選びもオリジナルの雰囲気を崩さないことを基準としている。外装は一見ノーマルに見えるが、実はサテン塗装を施すことで質感を高めているのがポイントだ。

足周りと高回転エンジンで走りを作る

体重が70kgあるということで、105ccにボアアップしたエンジン以上に重視したのが足周り。フロントフォークはミニモト製へ変更しつつトップブリッジを変更してハリケーンのミニコンチハンドルをセット。さらにステアリングダンパー装着で安定感をアップさせている。

対してリヤはクリッピングポイント製のスイングアームでロンホイ化。しかも吊るしの状態では使わず、クリアにパールを混ぜた塗料でツヤ消しにしている。またリヤショックはYSS製でヒップアップさせ、ライダーの体重にマッチしたサスペンションとした。さらに前後とも12インチのキャストホイールを履かせ、走りの安定感を大幅に向上させている。

肝心のエンジンはクリッピングポイントのパーツを使うものの、組み上げからセッティングまで泉モータースで行った。レースエンジンの有名チューナーだけあり、1万2000回転まで使えるという。そのためキタコ製ユニバーサルシフターを装備してレブやシフト操作時の点火カット機能などを盛り込んである。

フロントにはRPM製ラジアル4ポットキャリパーを装着。82mmピッチの汎用サイズでコストパフォーマンスにも優れる。
12インチキャストホイールは前後ともモダンワークス製。フロント2.75J、リヤ3.5Jのワイド仕様。
ミニコンチⅠ型ハンドルにニッシン製セミラジアルブレーキマスターをセット。メーターはSP武川製のデジタル式。
トグロを巻くマフラーはオーヴァーレーシングのスパイラル。フルチタン製で1.7kgと超軽量。装着に合わせてステップ変更も行われている。
チタンマフラーの装着に合わせてステップ変更も行われている。

■撮影EVENT:第17回モンキーミーティングin多摩(開催日:2025年4月27日)
※こちらの記事はモトチャンプ2025年9月号に掲載されたものです。