ZX-12Rの“リヤホイール”をフロントへ投入!

ベース車両はリトルカブ。しかし、そこへ組み合わされる足周りは完全にスーパースポーツ級だ。

最大の衝撃は、フロントにZX-12Rの“リヤホイール”を履かせていること。しかも、ただ流用するだけでなく、ブレンボ製ラジアル4ポットキャリパーを左右2基掛けしている。

この仕様は、マレーシア方面のカスタムシーンから着想を得たものらしく、「日本ではあまり見ないからやってみたかった」とのこと。

当然、キャリパーマウントなどはすべてワンオフ。さらに、フレーム中央には塩ビを使ったサブフレーム風処理まで施されており、見た目のインパクトは抜群だ。

しかも、これだけ太いホイールを成立させるため、フロントスプロケットは50mmオフセット。チェーンライン確保のための部品もすべて自作しているというから恐ろしい。

極太タイヤによる迫力は圧巻。リトルカブベースとは思えない存在感を放つ。

四輪用ウェーバーキャブを125ccに装着!

この車両でもうひとつ強烈なのが、吸気系だ。

なんとキャブレターには、四輪用ウェーバー製ダウンドラフトキャブレターを装着。普通なら排気量的に到底成立しなさそうな組み合わせだが、「ちゃんと走ります」とネジさんは笑う。

口径は40φ。しかし内部ベンチュリを絞ることで実質30φ程度へ調整し、さらにスロージェットは自作。125ccエンジンでも扱えるよう徹底的にセッティングされている。

しかも面白いのが、“バリアブルファンネルシステム”と名付けられたギミック。アクセル操作に連動してエアファンネルが動くという、完全に“やり過ぎ”な機構まで搭載している。

エンジン自体は中華製125ccをベースに構成。過激な見た目ながら、実際にしっかり走るところがまた凄い。

エンジンは中華製125ccベース。過激な吸気系ながら実走可能なセッティングを実現している。

電動で車高が上下する“過剰性能”

リヤ周りも当然ただでは終わらない。

スイングアームはTW用社外ロングを流用し、リヤホイールもZX-12R用を装着。さらにブレンボ製ラジアル4ポットキャリパーを4基マウントし、“過剰性能”を徹底している。

また、異様な雰囲気を醸し出すのが、フレーム後端の上に設置されたナイトロン風の海外製サスペンション。これは単なる見た目ではなく、リンク機構により稼働するようにしっかりと設計されている。

さらに、今後はシフト操作もサーボモーターにより電動化する予定で、手元ボタンでギヤチェンジができるよう過剰性能を加速させる構想だという。

性能、見た目、ギミック、全部盛り。
まさに“過剰性能”という言葉がピッタリな、モトチャンプらしさ全開のリトルカブだった。

ディテールチェック

極太タイヤによる迫力は圧巻。リトルカブベースとは思えない存在感を放つ。
塩ビを使ったサブフレーム風処理も特徴的。独特のメカ感を演出している。
フロントブレーキもブレンボ製ラジアル4ポットキャリパーを2つ装備。タイヤのレタリングもマシンを派手に盛り上げる。
コクピットまわりも独特。ドラッグマシンのような空気感すら漂う。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】