超ワイドハンドルによって独特のライディングポジションを実現。チョッパー感を強く演出している。

四角スプリンガーが放つ異様な存在感

この車両最大の特徴は、やはりフロント周りだ。

ベースは純正フォークながら、カラーを入れて固定し、そこへ自作スプリンガー風パーツを組み合わせている。しかも一般的な丸パイプ風ではなく、“四角断面”で仕上げているのがポイントだ。

「丸いやつは売ってるんですけど、四角にしたかった」と話すヤマノさん。角材部分は知人に製作を依頼しながら、自身でも加工を進めたという。

さらにヘッドライトは2灯化。ステー類も自作しており、フロント周り全体に独特のワンオフ感が漂う。

しかも、現在のスプリンガーは見た目重視の固定仕様ながら、「今後はちゃんと動くようにしたい」とのこと。すでに完成度は高いが、まだまだ進化途中らしい。

“メリケン仕様”のハンドシフトが強烈!

カスタムの構成もかなり刺激的だ。

超ワイドハンドルに加え、視線を奪われるのが“メリケン仕様”のハンドシフト。メリケンサック風グリップを組み合わせたかなり危険なルックスだが、これはメルカリで入手したものをベースに製作したという。

一方、シフトロッド自体はAmazonで購入したカブ用ハンドシフトキットを使用。完全フルスクラッチではなく、市販品をうまく活用しながら仕上げているのも、この車両らしいところだ。

リヤ周りには、自作のCCバーも装着。これも知人と協力しながら製作したもので、「一番お気に入り」と話すほど愛着のあるポイントだという。

ロックな雰囲気あふれるシートだが、じつはまだ“仮仕様”。イベントに合わせて急いで作ってきたものらしいが、その荒っぽい雰囲気も逆にこの車両のキャラクターにハマっている。今後は革を使って作り直すそうだ。

FIエンジンだからこその“気軽さ”

こうした超チョッパースタイルの車両はキャブレター仕様が定番だが、この車両は意外にもFI(フューエルインジェクション)仕様がベースとなっている。

とはいえ、特別にFIを選んだわけではなく、「元々インジェクションやったからそのまま」という自然な流れらしい。

現在は110ccのノーマルエンジンを搭載。「キャブ化したい気持ちもちょっとある」と話しつつも、「FIは楽やし」という言葉どおり、実用性の高さも気に入っているようだ。

ちなみにグラブバー風のリヤ周りもかなり個性的だが、タンデムする予定はなし。「自分がこの辺に座るんで(笑)」という、チョッパーらしいライディングスタイルも面白かった。

自作パーツ、ECサイトの既製品、知人との共同製作。それらを自由に組み合わせながら、自分だけのスタイルを形にしていく。ヤマノさんのカブは、そんな“DIYカスタム文化”の楽しさが詰まった一台だった。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】