サーキット基準で仕立てる!
KW V3クラブスポーツの実力
ポルシェやBMW、メルセデスAMG、アウディRSモデルなど、数多くのハイパフォーマンスカーに純正採用されているKW。昨年には国内150台限定のGRスープラ・ファイナルエディションにも採用されるなど、その高い技術力は世界トップレベルとして評価されている。

今回の峠テスト企画に持ち込まれたFL5シビックタイプRが装着していたのは、サーキット走行を重視して開発された『V3クラブスポーツ』だ。KWラインアップの中でもスポーツ走行に特化したモデルで、FL5用はハイグリップラジアルやセミスリックタイヤとの組み合わせを前提に専用セッティングが施されている。
最大の特徴は、伸び側16段、縮み側12段の2ウェイ減衰力調整機構。伸び側はロッド先端、縮み側はベースバルブ部で独立調整を行うKW独自の構造を採用し、フロントには別体リザーバータンクも備えることで、高負荷時でも安定した減衰特性を発揮する。
また、KW伝統のツインチューブ構造も見逃せないポイントだ。低速域ではしなやかな乗り味を確保しながら、高速域ではレーシングスペックに匹敵する優れたコントロール性能を実現している。

車高調整には、欧州のTÜV規格に準拠したネジ式車高調整機構を採用。十分なストローク量と高い安全性を確保しながら、理想的な車高セッティングを可能としている。今回装着されたセミスリックタイヤ対応仕様は、前後とも12kg/mmのスプリングレートを採用。アッパーマウントにはピロボールタイプを組み合わせ、純正電子制御ダンパー用キャンセラーも付属する。

足元にはアドバンレーシングRZⅢ(9.5J×18+45)とアドバンA052(265/35R18)をセット。タイムアタックを視野に入れたパッケージで、そのセットアップには土屋圭市氏も携わっているという。

実際にステアリングを握ったレーシングドライバーの飯田章選手も、その完成度を高く評価する。
「日本向けのハードセッティングということもあって、30km/hくらいまでの低速域では少し硬さを感じる。でもタイヤがしっかり転がり始めると、KWらしいしなやかさが出てきて、路面に吸い付くような感覚になるんだよね。バンピーな路面でもクルマが暴れず、まるで魔法の絨毯に乗っているような安心感があるから、躊躇なくアクセルを踏んでいけるよ」。

サーキットで通用する高い戦闘力を備えながら、KWならではの上質な乗り味も兼ね備えた『V3クラブスポーツ』。世界中のスポーツカーに選ばれ続ける理由が、このFL5シビックタイプRの走りからもはっきりと伝わってきた。
●問い合わせ:KWオートモーティブジャパン TEL:075-771-7351
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