連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

なぜ中央レーンを走るのか

私は年に最低40回はクルマで京都と東京を往復する。往復で900km。京都での一般道テスト(市街地はもちろん、ワインディングロードも含む)を加えるとだいたい1000kmくらいで、そのクルマのキャラクターを総合的に判断するにはもってこいのテストパターンだと思っている。よく聞かれるのが、東名と新東名、どちらが良いかという質問だ。制限速度が120km/hに設定されているぶん、新東名の方が平均速度も高いので早く着く、と答えるが、深夜の移動に関していえば東名も捨てがたい。というのも最近、深夜を走るトラックが多く、せっかく3車線で流れの速いはずの新東名も、ちんたら追い越しせざるを得ないトラックのせいで快適に走れない場面が多いからだ。東名の方がトラックは少なく、まだしもイライラしない。

問題はトラックの量ではない。走る車線だ。基本、左端を走ってくれている分には問題ない。それでも詰まるのであれば仕方ない。けれども真ん中をマイペースで走る車両のなんと多いことか! 左端が空いていても我関せず、センターを走り続けている。そうすると、その車両より1kmか2km速いだけのトラックは必然的に追い越しレーンから抜かざるを得ない。左から抜くことはルール違反だから、仮に左端が空いていても仕方ない。つまり、左端が空いているにも関わらず真ん中をゆっくり走る車両は事実上、2車線を使って走っていることになる。できれば右端の追い越しレーンは大型車両の走行を禁じてほしい。左端を走れ、というルールではなく、右端を走るな! というルールに改めることはできないものか。そうすれば残りの2車線をもっと上手く使おうという気になると思うのだが。

2026年7月第4週

2026年7月18日(土)晴れのち雨

Sicxジンにて。
Sicxジンにて。

朝から原稿を打っていると友人から連絡が入った。旨い洋食屋に行こう。行く行く、というわけで京都駅の南のエリアまで向かう。ビフカツにエビフライ、スコッチエッグ、ソーセージ、焼き豚、ロースハム、ポテトサラダ、スパゲティサラダにご飯と味噌汁が付いた定食が2000円以下。どろっとしたデミグラスも旨い。ご機嫌で帰り道にクルマ仲間が経営するクラフトジンの店(Sicxジン)に立ち寄り一杯、さらに北野天満宮で開催されていたクラフトビール祭りまで寄って帰宅。夜は近所の焼肉。グルメな一日。

2026年7月19日(日)晴れ

昨日の食い疲れか、午前中は使い物にならず。午後、ようやくパソコンに向かう気に。夕方からは岡山に向けて「モーガン スーパースポーツ」で出発。岡山国際サーキットのロッジ泊。

2026年7月20日(月)晴れ

SPEED FESTIVAL 2026 with TIPO OVERHEAT MEETINGにて。
SPEED FESTIVAL 2026 with TIPO OVERHEAT MEETINGにて。

終日、炎天下のなか「SPEED FESTIVAL 2026 with TIPO OVERHEAT MEETING」を見学(ちょっとだけトーク)。実にさまざまなクルマがサーキット遊びをする様子に、なんだかクルマ趣味の原点、要するに走ってナンボ、を見た気がした。なかでもGCリターンズが面白い! 京都のレース会の重鎮たちが立ち上げたイベント。大いに盛り上がる。そういえばアルピーヌがBEVの新型コンパクトカーの「A290」を展示。先行テスト車なのだろう、横浜ナンバーが付いていた! 展示を終えたモーガンで再び京都へ。

2026年7月21日(火)晴れ

早朝からご近所の上七軒界隈でモーガンの撮影。さらに嵐山高雄パークウェイに移動し、ポルシェ京都さんの撮影で「911 カレラGTS」。やっぱりT-ハイブリッドって良いよね。これを“ハイブリッドだから”と拒否する人の気持ちがまるで分からない。排気量も増して、ターボラグも消えて、まるで自然吸気フラット8のよう(乗ったことないけど)。911を“らしく”残すために、フラット6の進化をやめないというポルシェのそれは強烈な意思表示だ。夕方から東京方面へモーガンで移動。川崎泊。

2026年7月22日(水)晴れ

ランデブー川崎ベースにて。
ランデブー川崎ベースにて。

早朝からこの日が契約の最終日となったランデブー川崎ベースへ。「ポルシェ 996 GT3」を引っ張り出し、都内へ。外苑で撮影後、さらにドライブを楽しむ。別れが惜しい。でも、まだまだ乗りたいモデルがある。クルマ好きの乗ってみたい願望を叶えるのに、ランデブーの共同使用システムはなかなかの優れものだと思う。都心にもベース基地が続々と増えている。996をいったん定宿に停め、青山のボルボへ。新型「EX90」のテストに出かける。アクアラインから東関道へ、東京湾をぐるっと1周。途中、千葉北の中古車店でめぼしい売り物をチェック。午後からマツダで新型「CX-5」を引き取ったのち、ランデブーへ996を戻し、さらにモーガンを返却。「BMW iX3」の発表会には立ち寄れず、青山で「アストンマーティン DB12S」をピックアップ。夜はゾイルの佐藤社長と銀座で会食。忙しい1日が終わった。都内泊。

2026年7月23日(木)晴れ

アストンマーティン DB12S
アストンマーティン DB12S

DB12Sの試乗を兼ねて鴨川へ。ポルシェ356クラブの会長を訪ねる。およそ10年前、60歳の時に70周年を迎えたシュトットゥガルト本社まで愛車の「356」を駆ってひとりで走りきったという武勇伝の持ち主。80周年と70歳の記念に往復の旅を企画していたが、ロシアの状況次第らしい。行こうと思った理由は、「面白そうだから」。日本海さえ渡ればドイツまで陸続きなんだからクルマで行ける、それなら走って行った方が面白そうだ、と。私も挑戦してみたくなった。夜は久しぶりにランボルギーニ仲間の旧友と。都内泊。

2026年7月24日(金)晴れ

メルセデス・ベンツ C 63 AMG ブラックシリーズ
メルセデス・ベンツ C 63 AMG ブラックシリーズ

朝から友人が「メルセデス・ベンツ C 63 AMG ブラックシリーズ」で定宿までやってきた。エアロパッケージなしの赤。久しぶりにM156に乗ったけど、やっぱり良いエンジンだ。午後からCX-5で京都へ。人気モデルで、ちょい乗りでは大いに気に入ったけれども、長い距離を乗るといくつか気になる点もあった。例えばエアコンの吹き出し口の位置。最近のクルマは大きなモニターのおかげでセンターの吹き出し口が下方に追いやられるケースが多い。その場合、冷気が上にいかないので、温度調整が難しくなる。しかもCX-5の場合、温度調整をモニターのタッチで行う必要がある。これが走行中にやりづらい。いったん帰宅し、荷物を入れ替えて、友人たちの待つ敦賀へ。敦賀泊。

2026 7/18〜2026 7/24

走行距離 約1600km 試乗車数 7台

2025 11/1〜2026 7/24累計

走行距離 約4万3100km 試乗車台数 173台

グッドウッド「フェスティバル・オブ・スピード」の名物モニュメント。

自動車趣味ライターを自称する理由とグッドウッドの話【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.36】

スーパーカー界の重鎮、モータージャーナリスト西川淳。この連載は、昨年還暦を迎えた氏が、日々どんなクルマに乗って、何を感じたのか徒然なるままに語るものである。果たして今週はどこで何をして過ごしたのか?

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

モーガン スーパースポーツで岡山国際サーキットへ。
by ゲンロクWeb
モーガン 8時間前

左車線が空いている高速道路は中央ではなく左を走る【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.37】

グッドウッド「フェスティバル・オブ・スピード」の名物モニュメント。
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.07.25

自動車趣味ライターを自称する理由とグッドウッドの話【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.36】

フェラーリ 849テスタロッサ スパイダー
by ゲンロクWeb
業界人コラム 2026.07.18

「849テスタロッサ スパイダー」に乗りにテネリフェに【西川淳の自動車1WeekダイアリーVol.35】