OUTFIELD「BREEZE BOX」(アウトフィールド「ブリーズボックス」)

猛暑に負けない! あの「コロナ」からアウトドアや車中泊で注目のポータブルエアコン登場 ギア風のデザインがハートを掴む

猛暑の車中泊やキャンプで、もはや扇風機では太刀打ちできない——。そう感じているアウトドア好きは少なくないはずだ。冷房の頼みの綱であるポータブルエアコンは海外製が主流だったが、そこへ暖房器具でお馴染みの国内メーカー・コロナが「「BREEZE BOX(ブリーズボックス)」を投入した。40年以上のルームエアコン技術を注ぎ込んだ、5万9800円のポータブルエアコンである。

この夏も各地で35℃を超えるような日が続いている。夜でも30℃を下回ることがない状況下で、車中泊派も寝苦しさを覚えたことだろう。本格的なキャンピングカーならパーキングクーラーの導入を考えるユーザーが多いのだが、設置方法なども含めてハードルが高い部分はある。

そこで注目されているのがポータブルクーラーだ。これまではエコフローの「WAVE」シリーズが知名度の面で突出した存在で、筆者もWAVE 2を使用している。ただ、バッテリーによる稼働時間、冷却性能の点で、満足というところには達していない。

そんな中で登場したのが、コロナのアウトドアブランド「OUTFIELD(アウトフィールド)」から登場したポータブルエアコン「BREEZE BOX(ブリーズボックス)」というわけである。実機をテストする前に、今回はまず車内に設置してみた。あらかじめお断りしておきたいのだが、この製品はあくまでもキャンプ用を謳ったものであり、車中泊用途は前提にされていない。それでも“あえて”使うということをご了承いただきたい。

コロナのアウトドアブランド「OUTFIELD(アウトフィールド)」から登場したポータブルエアコン「BREEZE BOX(ブリーズボックス)」。価格は5万9800円。

さて今回ブリーズボックスを使う車両は、フロットモビール「シュピーレン」というトヨタ・タウンエースバンベースのバンコンバージョンキャンピングカーだ。

筆者の愛車であるフロットモビール「シュピーレン」でブリーズボックスのテストを行なった。
シュピーレンの車内。

車内後部にはシンクを兼ねた家具がインストールされているが、ブリーズボックスを置くには少々厳しい。そこでWAVE 2同様に、助手席シートバックに備え付けられているテーブルを使うことにした。

ブリーズボックスの本体重量は12kg。この手の商品の中では軽量な方だが、置く場所への重量的な負担は考慮したい。それなりの重量があるだけに、床に直接置く場合は走行中に動かないよう、滑り止めシートを敷いておいた方がいい。

車内のスペースの都合上、今回はブリーズボックスを助手席シートバックのテーブルに設置した。

ブリーズボックスには屋外で使うことを考えた折りたたみ式の脚が備わるが、今回は使用しない。使う付属品は、ダクト×2本、ダクトアダプタ、排水ホースの3種類。ダクトは冷風側、排熱側のいずれにも接続できるようになっているが、車中泊のシチュエーションを考えれば、おそらく排熱側ということになるだろう。

今回は排熱側にダクトを付けて、助手席窓から車外に出すことにした。本機は冷風側と排熱側で熱交換器を分けており、排熱側は外気の吸い込みと排出をそれぞれ行う。だから排熱側に付けるダクトは2本必要になる。窓にはエコフローの「窓シート」を使用した。こういったカバーはプラ板で自作することも可能だ。

エコフローの窓用カバー。ダクトを通す穴が2つ空き、マグネットで窓枠に留める。

設置に特別なテクニックや過度な手間は必要ない。ダクトと排水ホースを付けて、車外に排熱ダクトを2本出して、あとはポータブルバッテリーなどに接続するだけ。3ステップで稼働状態まで持ち込める。ちなみに排水ホースは車内にゴミ箱などを置き、そこに水が溜まるようにした方がいい。

2本のダクトを本体側面にはめ込む。
ダクトは蛇腹式で、伸ばせば助手席窓まで無理なく届く。
排水ホースは本体側面下部のドレン口へ。
水が流れるホースの先端はゴミ箱へ落とすといい。
電源はポータブルバッテリーから取った。

気になったのは排水ホースを本体に接続する時の節度感で、気がつくと抜けていた…ということが度々あった。また、車内で使用することを考慮していないこともあって、排熱ダクトが少し短いかなという印象があった。

美点はやはり軽さだ。WAVE 2は本体だけでも14.5kg、専用バッテリーを装着すると22kgに達する。これは、力のある人でもおいそれと移動できる重さではない。その点では、ブリーズボックスは移動が楽だ。加えて、本体上部のハンドルが、移動のしやすさをさらに高めてくれる。形状がスクエアなので、設置場所をあまり選ばないという点もいい。

いよいよ次回は実機テスト編になるが、車中泊派注目のポータブルクーラーの性能はいかなるものか。3回目もぜひご笑覧いただきたい。

製品名ポータブルエアコン BREEZE BOX(ブリーズボックス)
型式PA-F85A
価格5万9800円
色相フィールドベージュ
電源単相100V(50Hz/60Hz)
定格冷房能力※10.42kW(50Hz)/0.48kW(60Hz)
最大冷風能力800W(50Hz)/850W(60Hz)※2
最大吹き出し温度差マイナス10℃※3
冷風到達距離約10m※4
消費電力※1180W(50Hz)/200W(60Hz)
始動電流7A
連続運転時間の目安1000Whのポータブル電源で約5時間※5
運転音(音圧レベル)約40dB(風量LOW)※6/50dB(風量MID)※7
運転モード冷風/冷風・送風交互/送風
風量HIGH/MIDDLE/LOW(3段階)
切タイマー1時間/2時間/4時間
使用可能温度・湿度21〜43℃・湿度80%以下
外形寸法高さ315mm(脚展開時+200mm)×幅264mm×奥行580mm(脚展開時+65mm)
総質量13.6kg(本体12.0kg、付属品1.6kg)
電源コード長3m
付属品ダクト2本、ダクトアダプタ1個、排水ホース
生産設計から生産まで日本国内(新潟県)

※1 室内27℃47%(RH)/室外35℃40%(RH)、風量MIDの時
※2 周囲環境40℃80%(RH)、風量HIGH(60Hz)の時
※3 周囲環境27℃60%(RH)、風量LOW(60Hz)の時
※4 風量HIGH、風速0.35m/sの風が届く範囲
※5 風量MID(60Hz)時。ポータブル電源の特性や充電状況、バッテリーの消耗具合、使用条件により変動
※6 風量LOWの場合(音圧レベル)
※7 本体正面1m・高さ0.8mでの測定(音圧レベル)、風量MIDの時