
モンキーミーティングin多摩で取材させていただいた豆太郎さんのガレージへ潜入して追加取材した。ガレージ内にはあらゆる工作機器が揃い、ほとんどのマシンを自分でカスタムしてきた。これまで4台のモンキーを続けて紹介してきたが、ラストとなる今回はモンキーではなくシャリイの登場だ。

なぜシャリイを選んだのかと聞けば、これまで乗ったことはないもののシャリイのスタイルが昔から好きだったそう。それにチョップフレームを作ってみたいと考え、それにはモンキーよりシャリイがベース車に最適だと考えたのだ。ではダックスはどうなのかと聞けば、ダックスはあまりお好きでない様子。

シャリイのボディをチョップする場合、どこで切断するかがポイントになるだろう。今回のマシンの場合、チョップするだけでなくローダウンと太足化も当初から予定していたため、それらの障壁にならない位置を考えた。そこで辿り着いたのがシート下のフレームを切断することだった。

切断して短縮したのは実に30mmにもなる。たかが3センチと思われるだろうが、バイクのフレームを3センチ短くすると多方面へ影響が出る。とはいえカスタムの世界なのであまり神経質になっていては物事が進まない。3センチ短くして再溶接するわけだが、そのままだとどうしても溶接痕がわかってしまう。そこで豆太郎さんは溶接痕が目立たなくなるように加工することにした。それがシート下に空けられたダクトなのだ。

ボディにダクトを追加したのでバランス的に他の部分にもダクトを設けるとバランスが良い。そこで選んだのが前後のフェンダー。どちらにも穴を空けたうえでメッシュを装着してあり、角目の後期型シャリイだからなおさらスポーティなスタイルとなっている。

さらに純正フロントフォークを70mmダウンさせてGクラフト製4.0J×10インチホイールを履かせた。もちろんブレーキはブレンボキャリパーを用いてディスク化。リヤにはKEP SPEED製のモンキー用スイングアームを加工して装着しつつ、メーカー不明の7.5J×10ホイールを履かせた。これによりタイヤは前80-90/10、後130-70/10と見事な太足になった。リヤブレーキはドラムのままだがしっかりモンキー用を移植している。

この低さだとエンジンをスタートさせるのにキックでは少々辛い。そこでセル付きのエンジンを移植することにした。移植したのはジョルカブ用エンジンで、もちろんそのままでは使わずSP武川製ボアアップキットで88cc化してある。クラッチとミッションはデイトナ製で5速仕様となった。88ccでセルスタートだとバッテリーには少々酷なように思えるが、問題ないそうだ。

チョップしたボディと太足ばかりに目がいってしまうシャリイだが、もちろんカスタムペイントは豆太郎さん自ら施したもの。また灯火類はほとんどがLED化されていて、シートは純正をアンコ抜きしている。マフラーも得意の自作ワンオフ品でサイレンサーには豆太郎さんの本名である伊藤をもじった110Designのロゴがプリントされている。4台のモンキーと1台のシャリイを紹介してきたが、豆太郎さんの最新作はカワサキZ2風スタイルのモンキー。今後も興味深いカスタムマシンを製作してくれることに期待だ!
