止めるブレーキから曲げるブレーキへ、どのコーナーも必ず連携するわけではありません。曲げるブレーキだけで入る場合もよくあります。

たとえば、高速でもフルブレーキは掛けない、筑波の最終や富士のコカ・コーラコーナーです。強いブレーキではクルマが暴れるので、曲げるブレーキを車速の調整に使います。

さらに例を挙げると、袖ヶ浦フォレストレースウェイならほとんどのコーナーで曲げるブレーキです。止めるブレーキと曲げるブレーキを併せるのは、高い車速から減速し、タイトなコーナーへ入るときです。

代表的なのが富士なら1コーナー、筑波なら1コーナーと各ヘアピンです。それでも、止まるブレーキは短時間で済ませます。

操作の主役は、やはり曲げるブレーキです。たいていのコーナーがそのパターンになります。下の連続写真は、僕が筑波の1コーナーを曲がっているシーンです。

①ストレートでの、強めの止まるブレーキ。でも、簡潔に済ませています。

②すでに曲がるブレーキに入り、ハンドルを切って少しずつ舵角を入れています。切るスピードは、まだゆっくりです。

③ブレーキを戻しつつ、どんどん舵角を増やしています。ブレーキを踏み過ぎていると、そこまで切り込めません。

④CPで、仕上げに素早くもうひと切りしています。コーナー内での最大の舵角に達します。

一定舵角ではない、最小でもない。絶えず舵角の角速度も変化する操作が、わかっていただけるはずです。速度が低い交差点などで、操作の連続性と操作スピードの変化をイメージして実践。そして、サーキット走行に役立ててください。

「残すブレーキ」の足の操作は街中でも練習できる
親指の母指球や小指など 意識するポイントを変える

街中のブレーキでは、危険回避以外で力を込めた強いブレーキを掛ける場面はまずありません。それでもクルマは止まっています。

サーキットで求められる曲げるためのブレーキは、むしろ街乗りの操作感に近いです。ペダル遊びからほんのちょっと足を乗せたブレーキの領域で、リリースまでをこなす。力の加減ができる親指の母指球で操作をすると、感覚がつかみやすいでしょう。


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