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TEXT:髙橋一平(Ippey TAKAHASHI) 中国で自動車運転免許を取ろう!!「えええっ!30日ビザじゃダメなの?」(その1)

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デパートなどが立ち並ぶ西安路と呼ばれる大通りのひとコマ。なんと路上でクルマの板金修理らしき作業が行なわれている様子。手前には業者(といっても作業着ではなく普段着)と顧客とおぼしきオバさんの姿が。時には観光バスですらこのように路上で修理していたりする光景も(しかもエンジン載せ替えのような重整備まで!!)。

中谷氏の体験記を読んだ僕は、こう思うと同時にチャレンジへの野心(?)が湧き、次の瞬間これまでの“負の”モチベーションが吹き飛んでいました。これからは、中国でニューモデルのワールドプレミアという機会も加速的に増えるはず、自動車メディアに関わる者として中国の運転免許は必須ぅ!! 乗り遅れちゃイカン!!(?) とばかりに、さっそく中国の身内に「中国で運転免許を取るにはどうしたらいい?」と相談してみると、「30日のビザがあれば良いらしいよ」との返事。即、中国大使館に申請して30日のビザを取得しました。2016年夏のことです。(※現在、中国のビザ申請はビザセンターで受け付けられるようになっています)

そう、実は日本人が中国で運転免許を取得するためには、一定期間以上のビザが必要となるため、現実的には会社で長期間赴任する方か、親族が中国におられる方に限られます。これが、中国での運転免許取得において最初のハードルとなる部分で、前例の数が限られているのはこれによるところが大きいと思います。

しかし、30日のビザを片手に「いざ行かん!!」とばかりに中国は大連の地を踏んだ僕でしたが、いざ現地で受験の手続きを進めようとしたところ、そこには手痛い洗礼が待っていました。

「30日じゃダメだって!90日以上じゃないと…」

さきほどの板金修理が行なわれていた西安路。ご覧のようにマイカルなどの外資系デパートなどが立ち並ぶ立派な街並みです。
日産自動車と中国の東風汽車(“汽車(チーチャ)”は中国語で自動車のこと)の合弁会社で製造されているラニア。中国専用ゆえに日本では目にすることのできないモデルだが、ご覧のようになかなかスタイリッシュ。中国語で“藍鳥”と書くこのモデル名の意味は“青い鳥”つまり、日産往年の名車ブルーバードの名そのもの。トランスミッションはCVTで、バルブボディには日本電産製のリニアソレノイドが組み込まれるが、精密部品であるこのリニアソレノイドも同社の中国工場で生産されています。

「30日じゃダメだって!90日以上じゃないと…」

さすがです、このユルさ、身内であっても容赦ありません(笑)… 基本的に「ほう・れん・そう(報告、連絡、相談)」が今ひとつな雰囲気は、もはや彼らのお家芸ともいえるものですから。結局、2016年夏の訪中はこうして楽しい観光旅行(?)になってしまったわけで、さすがに即出直しというわけにもいかず。一年の時を経て再チャレンジ。今度は90日以上のビザ(具体的には親族訪問で90日間のシングルビザ)を取得、ようやくスタートラインに立つことができました。ところがやはり、その先には驚きの、というか、なかなか興味深くも味わい深い(?)世界が広がっていたのです。
(その2へ続く)

大連港で艤装作業が進められている中国の純国産空母。中国の空母といえば旧ウクライナから買い取った「ワリャーグ」を復元改装した「遼寧」が有名ですが、この建造中の新空母はこれに続くもの。艦首のスロープから、カタパルト技術の導入には至っていないことが窺えます。造船業も盛んな大連港は、かつて“不凍港”を求めるロシアにより支配されていた時期もありました。
大連駅前の駐車場。背後には高層ビルが立ち並ぶ。大都市の常ともいえる高層ビル開発ですが、大連は頑丈な岩盤の上に位置するという地震が少ない環境もあって特に盛んです。駐車場は当然ながら満車を通り越して通路にも勝手にクルマが停められている状態。街中はどこへいってもこの調子でクルマが溢れています。
大連中心部の路地裏で見かけたひとコマ。歩道上にクルマが平気で停められています。勝手にやらかした感たっぷりですが、実は管理されていて料金が徴収されていたりします。それが正式なものなのか、いわゆる“モグリ”なのかはわかりませんが… 怪しげなのは確かです。
90日間の滞在ビザ。これでようやく免許取得のスタートラインに立つことができたわけです。日本で運転免許を持っていれば、実技試験は免除され学科試験のみで免許が取得できるという、いわゆる“外国人枠”が用意されているわけですが、色々と調べてみると日本人が運転免許の試験を受けて一発で通るのはなかなか難しいとのこと。気になる顛末は次回にて。

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