中国の新興自動車メーカー、NIO 驚きはデザインだけではない! これでも市販車! NIO ES8登場 北京モーターショー2018
- 2018/05/01
-
CAR STYLING編集部 松永 大演
中国自動車メーカーの中で、最も注目を浴びている新興企業の一つとしてNIOを上げることができる。このメーカーはEV専門の自動車メーカーだが、当初ハイエンドのスポーツカーEP9を開発。途端にニュルブルクリンクで最速記録を打ち立ててしまった。そんなNIOがニューモデルをES8を世界的ショーで初お披露目した。
中国もここまで来たか、と感じさせるスタイリング
実際にこのES8はここ北京がワールドプレミアではないのだが、不特定多数の世界的ギャラリーの中でのお披露目はこの北京が最初となる。
NIOといえば、話題となったEVスポーツカーEP9の他に、フォーミュラEへの参戦も果たしている。結果としてはまだ芳しくないが、意欲的な参戦姿勢には今後も注目されるところ。
そんな動向を見るならば、NIOはスポーツカーを主体とした開発を目標としているのではないか? と考えるところだが、実際にはそうではなかった。世界的にお披露目されたのは、このES8とコンセプトカーのEVE。こちらもすでに先に北京で開催されたNIOのイベントでお披露目されているが、よりリファインされた形での展示となったようだ。
このEVEは自動運転を見据えたコンセプトカーなのだが、よりアクティブなエクステリアデザインを採用することで、幅広いユーザーへの関心を高めている。
そして注目されるのがES8だ。一見コンセプトカーのように見えるSUVだが、実際にはこれで量産モデル。できるだけ派手さを抑えたというエクステリアは、NIOがどんなブランドでありたいかと熟慮した結果だ。
ここでNIOという起業について説明しておくと、ヘッドクオーターは上海となる中国の企業。しかしながら開発やデザインといったR&D施設はミュンヘンにある。そのためドイツ企業から転職する技術者やデザイナーも多いうえ、サプライヤーや周辺企業もドイツ企業と同様。これはNIOにとって大きなメリットと言える。だからこそEP9ではニュルブルクリンクでのタイムアタックを行なえたのだ。はるばる中国から遠征したということではないのだ。
ES8の話に戻ると、スポーツカーでEVの能力の高さを主張する一方で、本命とも言える3列シート7座SUVを登場させてきたことになる。デュアルモーターによるフルタイム4WDで、アクティブエアサスペンションを採用、0-100km/h加速は4.4秒。100-0km/hのフル制動距離も33.8mと抑え込んだ。また航続距離は60km/h定値走行で500km以上、NEDCレンジでは355kmという数値を得ている。
充電は一般的な手法でも可能だが、その他にバッテリーを交換できる構造となっており、専用の設備を用いれば3分でフル充電のバッテリーと交換が可能でもある。
現在NIOがES8で据えているマーケットは中国。実はミュンヘンで開発をしながらも、やや欧州の法規には合致しない点があり、とりあえずのメインマーケットは中国に絞られているのだという。しかしながら2020年までに1100以上のバッテリー交換拠点を中国に整備し、また充電のための電力供給ができる車両を1200台配備するという。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

東証プライム、EV開発で業界を先導する日系完成車メーカー SDVデータプラットフォーム開発エンジニア
年収 | 500万円〜900万円 |
---|---|
勤務地 | 神奈川県厚木市 |
日産自動車株式会社 品質検査・保証及び電装システム不具合調査<開発試作車両>
年収 | 350万円〜589万円 |
---|---|
勤務地 | 神奈川県厚木市岡津古久560-2,神奈川県... |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー