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  • 2019/05/29
  • MotorFan編集部

Aクラスはディーゼルこそ大本命! メルセデス・ベンツA200d試乗記

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ガソリンエンジン搭載のA180に遅れること約半年、待望のディーゼルエンジンを積んだA200dが日本に上陸した。ディーゼルそのものにも注目が集まるが、A180の7速DCTに対してA200dは8速DCTとなるのも気になるポイントだ。都内の一般道と首都高を中心に試乗する機会を得た。

REPORT●岡本幸一郎(OKAMOTO Koichiro)
PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)

バックオーダーを抱える大ヒット作

 初代から数えて四代目、オーソドックスなCセグメントのハッチバック車へと姿を変えてから二代目となる新型メルセデス・ベンツAクラスは、昨年末の発売から5月中旬の時点で早くも5000台以上がデリバリーされているが、生産が追い付かないほどのバックオーダーを抱えており、現時点で注文しても納車は秋以降になる。しかも、他ブランドからの流入が50%超と非常に高く、女性ユーザーの比率が高いことも特筆できる点だ。

 そんなAクラスに、日本向けのメルセデスのコンパクトカーとして初となるクリーンディーゼル搭載モデルが加わった。これまでもAクラスのディーゼル搭載車は海外向けには存在したが、ようやくモデルチェンジを機に日本にも導入されるはこびとなったわけだ。

 エンジンは、すでにCクラスやEクラスなどに搭載されている、おなじみの「OM654」をベースに横置きに搭載すべくアレンジしたもので、ブロックやピストンは共通ながらユニット自体がコンパクトにまとめられている。エンジンスペックは欧州値で最高出力が150ps、最大トルクが320Nmとなる。

 このOM654qと呼ぶA200dのエンジンには、技術面でも特徴的なハイライトがいくつかある。既存のOM654と共通の点から述べると、低圧と高圧のふたつのEGRにより燃焼時点でのNOx低減をしていることや、本来はPMを捕捉するためのDPFにSCRコーティングを施し、DPFでもNOxの処理ができるようにしていることが挙げられる。

 さらに、上記のDPFのほかに、アンダーボディに2個目のSCRを追加するとともに、アンモニアの排出を防止するためのASC(アンモニア スリップ キャタライザ)を追加した点が既存のOM654との違いである。

 その目的は、NOxやアドブルーの噴射により発生するアンモニアがスリップして排出されるのを抑えるため。1個目のSCRだけでも、ほぼ規制値をクリアすることはできるのだが、ゆっくり走っていて高速に合流する際のように急激な運転状況の変化によってはNOxが規制値を上回る状況もありうるからだ。

これほど複雑で念入りな排気ガス処理システムを持ったディーゼルは世界的にも他に類を見ないほどで、これらによりOM654qは、2020年施行予定の「EURO 6d NORM」を現時点で満たした世界で唯一のディーゼルとなった。

 ちなみに、現在のEURO 6d-TEMPに対しては、台上試験値は変わらないが、RDE(リアルドライビング)時に現状は台上試験の2.1倍まで許されるが、NORMでは1.5倍となる(台上NOx:80mg PM:5mg RDE NOx:120mg/km)。

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