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Land Rover Range Rover Sport Autobiography Dynamic試乗記 レンジローバーに直6の春がやってきた? ランドローバーのフラッグシップモデルに乗ってたしかめた

  • 2020/04/19
  • GENROQ編集部
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Land Rover Range Rover Sport Autobiography Dynamic

レンジローバースポーツに新型エンジンが搭載された。インジニウム3.0ℓ直6エンジンは48Vシステムと組み合わされ、今、直6エンジンの時代が来ているのだろうか?

REPORT◉吉岡 卓朗(YOSHIOKA Takuro)
PHOTO◉平野 陽(HIRANO Akio)

※本記事は『GENROQ』2020年4月号の記事を再編集・再構成したものです。

 昨日年2月に英国で発表された3.0ℓ直列6気筒インジニウムエンジン搭載モデルが日本にも導入された。ツインスクロールターボの上流に電動スーパーチャージャーを組み合わせ、サブ電源として48Vシステムを組み込んだ新世代エンジンである。最高出力400㎰、最大トルク550Nmは同じく導入されたレンジローバーPHVの最高出力404㎰、最大トルク640Nmと同様にインパクトのある数字だ。

 3.0ℓ直6エンジンのマイルドハイブリッドと聞くと、否が応でも思い出してしまうのがメルセデス・ベンツのM256型エンジンだ。本邦に上陸したのはS450のデビュー時だから、もう2年前になる。一時、絶滅しかけたメルセデス・ベンツ製の直6が突然マイルドハイブリッド化されて復活し、通常のターボチャージャーの上流に電動スーパーチャージャーを組み合わせ、トランスミッションにISGを組み込むことで、高い動力性能と驚異的な静粛性、さらに燃費効率を実現した。大枠でインジニウムとM256のそれはよく似ているが、結果としてM256は367㎰、500Nmとやや控えめな数字となっている。

 P400というグレード名が与えられた直6レンジローバースポーツに乗り込んで、最初に驚いたのは、そのアイドル回転数の低さだ。650rpm程度で静かに回っている。前述のS450がたしか520rpm程度だったので、それには及ばないが静かだ。両車とも走り出してしまえば、次の停車はたいていアイドルストップしてしまうのだが。

試乗車には1列目だけではなく2列目までシートヒーターとクーラー(35万6000円)が装備されていた。
エボニー/ビンテージタンで整えられたインテリアは高級感にあふれる。

 発進は期待通りにスムーズだ。48Vマイルドハイブリッドシステムのモーターアシスト(最高出力25㎰、最大トルク55Nm)がアイドルストップからのエンジン始動、発進までアシストをしてくれる。ただしあくまでマイルドハイブリッドなのでEV走行はできない。前述した電動スーパーチャージャーもスロットルレスポンスを向上させ、胸のすく加速を見せてくれる。ただでさえ直6というと完全バランスという枕詞がついていることもあって、低速時の静粛性と高負荷時の鋭い吹け上がりが高いレベルで両立している。

 ランドローバーのエンジンは意外とよく回る印象を受けることが多い。もちろん本格オフロードもこなせる2.0tを大きく超える重量級揃いだから、エンジンの負荷も少なくないが、基本的に低回転域ばかり重視しているのではなく、高回転域までしっかり回して気持ちのいいエンジンに躾けられていることが多い。従来型の3.0ℓV6エンジンもそうだった。そういう意味で、この3.0ℓ直6エンジンはその後継として遺志をしっかり継いでいる。そういう走りを試しながら走らせてもこの直6は市街地と高速を240㎞を走行して約10㎞/ℓという燃費をマークしたのだから優秀だ。これまでのV6なら6〜7㎞/ℓという環境だった。

 実はレンジローバースポーツは前職の社用車(3.0ℓスーパーチャージャー)で頻繁に運転する機会があり、少なからぬ愛着を持っているのだが、もうデビューから7年経つだけあって、古さは否めない。それでもインパネまわりをリフレッシュしてHMIを向上し、今回の新型直6エンジンと気の利いた8速ATの組み合わせのおかげもあって不満は感じなかった。SUVとしてはクイックなステアリングギヤレシオもあって、市街地でもワインディングでも操舵を億劫に思うことはないだろう。装着されたタイヤがピレリ製オールシーズンだったこともあり、乗り心地もマイルドだった。

 購入を価格で決めるなら、似た価格帯の選択肢は3.0ℓディーゼルターボ(249㎰、600Nm)かPHV(404㎰、640Nm)ということになるだろう。もしも200Vでの充電環境があるなら、レンジローバーPHVの試乗経験から、PHVはかなり有力な対抗馬といえる。ただしPHVは2.0ℓ直4なのでそこにアレルギーを感じなければだ。

2020年モデルのハイライトといえる3.0ℓ直6ツインスクロールターボエンジン。400㎰、550Nmで最高速は225㎞/h、0→100㎞/h加速は6.2秒を謳う。

〈SPECIFICATIONS〉ランドローバー・レンジローバー・スポーツ・オートバイオグラフィ・ダイナミックP400
■ボディサイズ:全長4855×全幅1985×全高1800㎜ 
ホイールベース:2920㎜ 
■車両重量:2340㎏ 
■エンジン:直列6気筒DOHCターボ 
総排気量:2993㏄ 
最高出力:294kW(400㎰)/5500~6500rpm 
最大トルク:550Nm(56.1㎏m)/2000~5000rpm 
■モーター 最高出力:18kW(25㎰) 
最大トルク:55Nm(5.6㎏m) 
■トランスミッション:8速AT 
■駆動方式:AWD 
■サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡマルチリンク 
■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ275/45R21 
■パフォーマンス 最高速度:225㎞/h 0→100㎞/h加速:6.2秒 
■燃料消費量:8.9㎞/ℓ(WLTCモード燃費) 
■車両本体価格:1272万円

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