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フォルクスワーゲンが3Dプリンターを使用して「フェイスシールド」のホルダーを生産。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて

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フォルクスワーゲングループはこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、3Dプリンターを使用したフェイスシールド・ホルダーの生産を開始したと発表した。

完成したフェイスシールド・ホルダーはスペインへ寄贈

 この取り組みは、フォルクスワーゲングループやエアバス社をはじめとする約250社が含まれる3Dプリントネットワーク「Mobility Goes Additive」との合同多国籍イニシアチブの一環として実施するもの。開発された製品はスペインで使用されるため、来週ハンブルクからマドリッドへ、エアバスにより輸送される。

 この業界横断的な取り組みは、スペイン当局からの要求に応えるためのものだ。目標は可能な限り多くのフェイスシールド・ホルダーを生産することだ。フォルクスワーゲンの従業員は、できるだけ高レベルの衛生状態を確保するため、手袋とフェイスマスクを着用してホルダーを生産している。

 フォルクスワーゲングループ 生産部門責任者であるゲルド・ヴァルカーは、「私たちのチームは、これらの緊急に必要な部品をできるだけ早く作るために既に全力で取り組んでいます。」 とコメントしている。

 その一方で、フォルクスワーゲングループ傘下ブランドは、他の医療品を生産するために多くの取り組みを始めている。フォルクスワーゲン・ナバラ(スペイン)は、すでに先週フェイスシールドの生産を開始し、ナバラ州政府に約1000枚を収めた。シュコダは、プラハ工科大学と協力し、再利用可能なFFP3マスクを製造するための3Dプリントプロセスを開発した。チェコ保健省は現在、マスクを医師、病院や看護スタッフに配布している。

 ランボルギーニは、ボローニャのサンタガタの生産施設の一部を改造して、サージカルマスクとプレキシガラス製の保護シールドを生産中で、ボローニャの病院に寄付される予定だ。 セアトは現在、正式な承認待ちではあるものの、マルトレルで組み立てられる人工呼吸器の製造や、様々なモデルのフェイスマスクの生産などを含むいくつかのイニシアチブに共同で取り組んでいる。フォルクスワーゲン南アフリカもまた、公式の承認待ちではあるものの、マスクとフェイスシールドを生産している。

 フォルクスワーゲンではすでに、ドイツの公衆衛生システムに数十万の医療用フェイスマスクを寄付している。フォルクスワーゲングループはまた、フェイスマスクや防護服など、医療センターや病院に総額約4000万ユーロ(約47億円)相当の医療用品を寄付することを決定。これは、ドイツの医療制度が機能を維持するために貢献することを目的としたものだ。フォルクスワーゲンはグローバル企業として、国際的なサプライヤーと物流ネットワークを駆使して、現在、医療機器と消耗品の調達をサポートしている。

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