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フィアット500X Sport(スポーツ)「アバルト595に引かれるけど、実用性を重視したい人」に向けたアグレッシブなSUV

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フィアット500X Sport 車両本体価格○344万円

フィアット500(チンクエチェント)の流れを組むスモールSUVの500X(チンクエチェント・エックス)に、スポーティなデザインと走りを特徴とする新グレード「500X Sport(スポーツ)」が加わった。2020年8月22日より全国のフィアット正規ディーラーで販売が始まる。ジャーナリスト、世良耕太が試乗した。
TEXT & PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)

全長×全幅×全高:4295mm×1795mm×1610mm ホイールベース:2570mm

500Xスポーツはそのスポーティバージョンの位置づけだが、施された変更を確認し、実車を眺めると、フィアット500の系譜というよりも、フィアット500をベースにスパイシーなチューンを施したアバルト595シリーズの流れを汲んでいるように見える。「アバルト595に引かれるけど、実用性を重視したい」と考える層のいい受け皿になりそうだ。

500Xクロス(右・341万円)と並べてみると、500Xスポーツ(左・344万円)は明らかにスポーティだ。

500Xクロス(341万円)と並べてみると、500Xスポーツ(344万円)は見違えるほどにスポーティだ。ボディカラーは専用色のセダクションレッドに加え、イタリアブルー、ジェラートホワイト、ファッショングレーの4色を設定している。試乗車に用意されていたのは、500Xスポーツ専用色のセダクションレッドだった。セダクション=魅惑のネーミングのとおりで、強く引き付けられる色だ。イタリアのブランドは赤の使い方がうまい、と感心してしまう。この専用色は間違いなく、500Xスポーツの魅力を引き立てている。

500Xクロスと比較すると、500Xスポーツは低いシルエットに見える。理由のひとつはルーフレールを廃したことだ。その影響でSUVっぽさが消え、スポーティなシルエットになった。ふたつめの理由は500Xクロスよりも2インチ大きい19インチタイヤを採用したこと。タイヤハウスに占めるホイールの面積が大きくなったことにより、低重心に見えるようになった。

最小回転半径:5.5m トレッド:F1545mm/R1545mm
トランスミッションは6速DCT 1速:4.154 2速:2.360 3速:1.435 4速:0.987 5速:0.755 6速:0.622 後退:4.438 最終減速比:4.438

3つめの理由は前後バンパーの変更だ。ロワー側のボリュームを増したことによって、視覚的な低重心化に拍車が掛かっている。500XクロスのフロントバンパーはSUVらしくバンパーガード風の処理が施されているが、500Xスポーツはワイド感を強調した処理だ。ナンバープレートの上にある開口部も幅広の形状に変更されている。フォグランプを収める左右コーナー部の処理はアバルト595シリーズと同一イメージで、この点も、アバルト595とのつながりを感じさせるゆえんだ。

1610mmの全高に変更はないが、「独自の味つけが施されたスプリングとショックアブソーバーからなる専用サスペンションを採用している」と販売元のFCAジャパンは説明しており、「シート高は500Xクロスより13mm低く設定」と付け加えている。実際には車高も同程度に下がっていると考えるのが妥当で、そう考えると、500Xクロスより低重心感が強調されたシルエットに合点がいく。

ダークグレー仕上げのモールディングが500X Sportの特徴だ。

エクステリアでは、ダークグレー仕上げのモールディングが特徴だ。ドアミラーや前後のドアハンドル、バックドアのモールディングがダークグレー仕上げとなっている。リヤモールディング上の「500」のロゴもダークグレー仕上げだ。リヤでは、テールパイプのフィニッシャーをクローム仕上げのデュアルにしているのが目立った変更点。500Xクロスはシングル。かつ、バンパーの陰に隠すように配置して、テールパイプの存在を主張していない。

インテリア、要所要所にアルカンターラをうまく使いことでスポーティに仕上がっている。
本革シートを採用
アルカンターラ/レザーステアリングホイール
アルカンターラはイタリア・アルカンターラ社が製造するスエード調人工皮革だ
赤いステッチの使い方がうまい。

アルカンターラメーターフードの下には3.5インチTFTメータークラスター。
インテリアではアルカンターラのメーターフードと、アルカンターラとレザーを組み合わせたステアリングホイールがハイライトだ。500Xスポーツに試乗する直前に乗り回していたのですぐにピンときたのだが、アルカンターラのメーターフードと、アルカンターラ&レザーのステアリングホイールの組み合わせは、アバルト595シリーズでもっともホットなモデル、コンペティツィオーネと同じである。

500Xスポーツにはメーターフードとステアリングのリム&スポーク部にレッドのステッチが入っており、コンペティツィオーネよりもレーシーなムードだ。フロントバンパーの造形といい、メーターフード&ステアリングといい、500Xスポーツはアバルト595シリーズのエッセンスを色濃く受け継いでいることがわかる。500Xスポーツはフィアット500の流れというより、アバルト595直系であることが、おわかりいただけるだろう。

形式:直列4気筒SOHCターボ 型式:55282328 排気量:1331cc ボア×ストローク:70.0mm×86.5mm 圧縮比:10.5 最高出力:151ps(111kW)/5500pm 最大トルク:270Nm/1850rpm 燃料供給:DI 燃料:無鉛プレミアム 燃料タンク:48ℓ
電動ウェイストゲート式のターボチャージャーを使う
ターボはボルグワーナー製だ。

直前に乗っていたのがアバルト595コンペティツィオーネだったこともあり、500Xスポーツに乗り換えた途端、身体的には深い安らぎを覚えた。サーキットの喧噪を離れ、森に囲まれたリゾートホテルでくつろいでいる感覚である。しかし、リラックスしつつも、走りを連想させる調度品が気分を盛り立ててくれる。500Xクロスのインストルメントパネルはポップな仕上げだが、500Xスポーツはエクステリアと同様にダークグレーの仕上げとしているため、格段にシックだ。

燃費:WLTCモード 13.4km/ℓ  市街地モード10.3km/ℓ  郊外モード13.9km/ℓ  高速道路モード15.1km/ℓ

前述したように、エンジンとトランスミッションの仕様は500Xクロスと変わらない。しかし、動力性能面ではいささかも不満はなく、エンジンの持てるパワーを存分に引き出しながらの走りはなかなかエキサイティングだ。足腰がしっかりしているため、左右に振り回すようなシーンに持ち込んでも、簡単に音を上げるようなことはない。フィアットのバッジこそつけているが、宿るスピリットは間違いなくアバルト595シリーズである。

トランクルームの容量は350ℓ 後席を倒せば最大1000ℓになる。
サスペンションは前後マクファーソンストラット式。
タイヤ:225/40R19

フィアット500X Sport
全長×全幅×全高:4295mm×1795mm×1610mm
ホイールベース:2570mm
車重:1440kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rマクファーソンストラット式
駆動方式:FF
エンジン
形式:直列4気筒SOHCターボ
型式:55282328
排気量:1331cc
ボア×ストローク:70.0mm×86.5mm
圧縮比:10.5
最高出力:151ps(111kW)/5500pm
最大トルク:270Nm/1850rpm
燃料供給:DI
燃料:無鉛プレミアム
燃料タンク:48ℓ
燃費:WLTCモード 13.4km/ℓ
 市街地モード10.3km/ℓ
 郊外モード13.9km/ℓ
 高速道路モード15.1km/ℓ
トランスミッション:6速DCT
車両本体価格:344万円

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