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ベントレー・ベンテイガの最強モデル「ベンテイガ スピード」が新型に! 最速量産SUVは洗練性を高めた新型でも健在

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8月12日、ベントレー・モーターズはマイナーチェンジを受けた新型「ベンテイガ スピード」を発表した。

6.0ℓW型12気筒ツインターボは635ps/900Nmを発揮。最高速は306km/hをマーク

 ベントレーの最高峰モデルに与えられる「スピード」というネーミングは、2007年に登場したコンチネンタルGTで初採用して以来、圧倒的な性能や贅を極めた仕立てにより、他のラインナップモデルにも展開。2018年には従来型ベンテイガ・スピードが、過酷なレースとして知られるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムレースに参戦。量産SUVの新記録を樹立し、その卓越したパフォーマンスを証明している。

 今回の発表に際し、同社のエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のように述べている。
「ラグジュアリーSUVのベンチマークは新型ベンテイガによって引き上げられ、競合他車の比較指標となっています。世界唯一のラグジュアリーハイブリッドとなる新型ベンテイガ ハイブリッドの発表を数カ月後に控えてはいますが、圧倒的パフォーマンスをお求めの皆様に対しても、その期待にお応えしたいと私どもは考えております。新型ベンテイガ スピードは世界最速SUVであり続けるだけでなく、新型ベンテイガ・シリーズの最高級モデルであり、比類無き豪華さと高性能を備えた、まさに究極のベンテイガと呼ぶに相応しいクルマです」

 新型ベンテイガ・スピードは、先ごろ発表されたベンテイガのマイナーチェンジに伴い、同様のデザインが与えられるなどの変更が実施されている。パワートレインは、従来型から引き続き635ps/900Nmを引き出す6.0ℓW型12気筒ツインターボエンジンと8速ATの組み合わせを採用。0-100km/h加速タイムは3.9秒、最高速は306km/hをマークし、世界最速量産SUVの称号を新型でも主張する。

 このモデルを1台完成させるのに必要な組み立て時間の約1割が充てられるW型12気筒エンジンは、ハイアウトプットを発揮する一方で、気筒休止機構を備えることにより効率的な走行も実現。走行状況に応じて片バンク6気筒をすべて休止し、吸排気センサーからのデータに基づいてA/Bバンクを切り替えることにより、シリンダーと触媒コンバーターの温度低下を最小限に抑え、排出ガスの一時的な増加を回避。これが二酸化炭素排出量の低減だけでなく、アクセル半開での巡航時における大幅な燃費向上にもつながる。

 走行モードは4種類を設定。「コンフォート」モードは乗り心地を重視、「スポーツ」モードは走りを重視、クルー本社のベントレー・シャシーチームが推奨する「ベントレー」モードは乗り心地と走りのバランスが絶妙な塩梅となる。そしてもうひとつは、ドライバーが好みの設定にできる「カスタム」モードだ。

 「スポーツ」モードは、新型ベンテイガ スピード専用にチューニングされ、W12ツインターボエンジンと8速ATのレスポンスだけでなく、エアサスペンションシステムとベントレーダイナミックライドのレスポンスも向上させ、これまで以上にダイナミックで一体感のある走りを実現する。

 ベントレーダイナミックライドは世界初となる電動式アクティブ・ロール・コントロール技術で、他では例を見ない48Vのシステムを採用。コーナリング時のロールを即座に抑え込み、タイヤの接地性を最大限に高め、クラストップのキャビン安定性と快適な乗り心地、優れた操縦性を実現する。一方で、ベントレーのトルク・ベクタリング・バイ・ブレーキもチューニングが見直されている。コーナー入口で内側後輪に軽くブレーキをかけることでフロントアクスルのターンインがよりシャープになり、ベンテイガ スピードのレスポンスの良さを一層際立たせる。

 内外装は「スピード」ならではのディテールや仕様が与えられている。エクステリアでは、ダークティント仕上げの前後ライトやフロントグリルのほか、ボディ同色のサイドスカート、専用デザインの前後バンパー、そして延長されて印象的になったテールゲートスポイラーなどを採用。22インチのホイールはペイント仕上げのほかダークティント仕上げの2種類から選択可能だ。テールエンドでは楕円形のエキゾーストフィニッシャーが、W12エンジンの存在をさりげなく主張する。

 インテリアには、ラグジュアリーとパフォーマンスのバランスが唯一無二のドラマティックなデザインテーマが採用されている。カラースプリットは「スピード」専用で、シートとインテリアトリムのプライマリーレザーがアクセントとなり、ダークカラーを引き立てる。ドアまわりや、シートクッションとバックレストボルスターの縁部分、ロアコンソールなどには、コントラストカラーのレザーが躍動感あふれる優雅なデザインで配置される。

 ベンテイガのキャビンで初めてアルカンターラが導入された点も新しい。導入箇所はシートクッション、バックレストセンターパネル、シフトレバー、ステアリングホイール、下部ニートリム、アッパーピラートリム、ヘッドライニングだ。

 すべてのシートバックレストには標準設定で「Speed」の刺繍が入り、あるいはその代わりに、無償オプションとしてベントレーのロゴを入れることも可能だ。

 10.9インチの高解像度タッチスクリーンを組み合わせ、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応するインフォテイメントは、新型ベンテイガと同様に最先端システムを採用。高度なナビゲーションシステムはフリーテキスト検索に対応し、住所やPOIなどの情報を使用して目的地を検索できる。

 また、建物の3D表示、サテライトマップ、次世代ヘッドアップディスプレイの表示内容などの機能が充実し、使いやすさも向上。ヘッドアップディスプレイには、交通情報やストリート名、目的地までの距離も表示できる。

 さらに新型ベンテイガでは、「マイベントレー」コネクテッドカーによる最新のインカーサービスとリモートサービスが利用可能だ。最新世代のコンチネンタルGT同様、インカーサービスはeSIMを介して提供さるので、カスタマーのモバイルデバイスでデータ通信を行わなくてもオンラインサービスが利用できる。

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