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ダンロップの新スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03」試走会@氷上 ダンロップの新スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03」はほんとうによく曲がり、停まった!

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氷の上では滑る。当たり前の事実だが、ダンロップの新型スタッドレスタイヤは「あれ、そうでもないかも」と思わせるに充分な性能だった。

「うわ本当に違うよこれ」

正直を言うと高をくくっていた。新製品発表会において「先代に対して——」「全域で性能を高め——」などという文言に常日頃さらされているし、肩透かしを食らったことも少なくない。しかし、試走会に先立って開催された商品説明会でエンジニア氏は「だれが乗っても違うとわかります」と説明、当の開発陣がここまで言い切るのは余程のことと期待しての試走会参加だった。

試走はスケートリンクで開催。猛暑炎天下を歩いてきた身に心地良かったのは初めの数分、すぐに上着が必要になるほどの雰囲気温度である。氷盤には薄く水膜が張っていて、歩くのも難儀するような状況。そこを、新旧WINTER MAXXを装着した同型車で乗り比べてみるという企画である。

 試験車両:トヨタ・ヤリス
 タイヤ:WINTER MAXX 02(旧型)/03(新型)
 サイズ:185/60R15
 空気圧:前230/後220kPa
 
 ・ 発進して直進加速、ブレーキポイントでフル制動。→ 制動距離の違いを確かめる
 ・ スキッドパッドを2周、速度は任意。→ 旋回時の安定性を確かめる
 ・ 新旧ともに上記メニューで2回ずつ走行

最初はWM02。ゼロ加速するが、グリップしないので進まない。トラクションコントロールを明滅させながら20km/hまで持っていき(それ以上は怖くて出せない)、いざブレーキポイントでフル制動。二度ともにサイドミラーが6mパイロンのちょっと手前で停まるような成績である。

そのままスキッドパッドへ。しかし、クルマをうまく動かせない。あっちへいきたいのにこっちへクルマが進むという印象で、極低速で緩加速、左旋回しようとステアリングは左に回しているのに、どんどん外へはらんでいく。仕方なくブレーキで速度を落としステアリングを切り増してなんとか所期の方向へ。それの繰り返しである。旋回軌跡は正円から程遠く、おそらく金平糖みたいになっているだろうと想像する。

フル制動の様子(画像はイメージ)

意気消沈ながらにWM03車に乗り換え。先ほどと同じくゼロ発進すると、トラクションコントロールが尋常じゃなくチカチカとしながらクルマは進んだ。あ、さっきと食いつきが違う!
ブレーキポイントでフル制動。今度はサイドミラーが6mパイロン付近まで延びた。制動距離が長くなってしまったのだ。しかし、ブレーキポイントでの速度がWM03試乗時のほうが高かったようだ。ともに20km/hで進入したつもりだったが、コース上の速度計ではWM02が「10」/WM03は「13」の文字を表示していた。

大きく印象が異なったのはスキッドパッドである。回れる……ちゃんと回れるぞ。アクセル踏もうがハンドル回そうがどっちへいってしまうのかはクルマのみぞ知るという印象だったWM02試乗時に対して、WM03装着車は思ったとおりの円軌跡を描いてくれる。ならばと調子に乗り、定常円旋回時にガバッとアクセルを踏んで進路を乱してみると、クルマはあらぬ方向に向くもののそのあとに自分の操作で定常円旋回に戻すことができる。これなら怖くない。

かくして、新旧の壮大な差に圧倒されながら試走を終えた。

スキッドパッドで旋回を試す(画像はイメージ)

WINTER MAXX 03が目指したのは、氷上性能の高さ。新世代に移行する際には全方位で性能を高めるのが常道のところ、ダンロップのエンジニアは日本の冬道でユーザーから強く求められる「氷で安心できる性能」を追求し、実現した。新旧レーダーチャートを眺めると耐久性に難があるように見えるが、WM03は「ナノ凹凸ゴム」の中に含まれるMAXXグリップトリガーによって、減っても減ってもゴム表面にナノ凹凸を作り出す。つまり、磨耗しても初期の性能を保つことができるのだ。

とにかくすべる氷の上で、何をしなければならないか。それは氷を覆う水膜を可及的速やかに除去し、トレッド面で氷をつかむことである。WINTER MAXX 03はゴム素材と形状の双方からそこにアプローチしている。
新旧のレーダーチャート。氷上性能を大きく高めたいというエンジニアリングが実現している。一方でライフが大きく損なわれているように感じるが——
減っても減ってもゴム表面に細かい凹凸が表出する素材にすることで、磨耗しても性能が落ちない性質を実現している。

氷は滑るもの。それは動かしようのない事実である。しかしそれに対応したタイヤを履けば「どうすることもできなかった」という状態に陥ることは避けられるかもしれない。そんな印象を抱くタイヤであった。

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