メルセデス・ベンツ新型Eクラス発表! 新型Eクラス、どう変わった? 現行型と並べてみる
- 2020/09/10
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MotorFan編集部
メルセデス・ベンツ日本は、2016年の新型発表以来の大幅刷新となる新型Eクラスを発表、予約注文の受付を開始した。価格は769万円〜1912万円。
ご存じの通り、Eクラスは世界で累計1400万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核モデルだ。現行EクラスはW213系(セダンがW、ステーションワゴンがS、クーペがC)と呼ばれ、2016年に登場している。今回のビッグマイナーチェンジは、デビュー以来の大幅刷新となる。
大幅刷新のポイントは、次の4つである。
・エクステリアデザインを最新メルセデスルックに
・新世代ステアリングホイールの採用
・対話型インフォメインメントシステム「MBUX」に日本初のARナビゲーションを採用
・メルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムを搭載
である。
新型Eクラス(E200スポーツ セダン)
新型Eクラス(E320d スポーツ ステーションワゴン)
新旧モデル比較 違いは一目瞭然だ。
まずはデザインから見てみよう。
新旧モデル比較 違いは一目瞭然だ。
現行Eクラス

新型Eクラス

現行Eクラス

新型Eクラス
現行Eクラス(ステーションワゴン)

新型Eクラス(ステーションワゴン)

ヘッドライトは、最新のメルセデス・ベンツのスポーティモデル群に共通する上限方向に薄く、わずかに切れ上がるデザインとなった。ラジエーターグリルは、下部が広がる台形でクローム仕上げのダイヤモンドグリルとなった。パンバー下部左右に2本のフィンが配置されるなどシャープでダイナミックな印象になった。
E450 4MATICエクスクルーシブには、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」のボンネットマスコットを採用した。このモデルはダイアモンドグリルではなく、緩やかな多角形のグリルを採用している。
ボディサイズはE200スポーツで
全長×全幅×全高:4940mm×1850mm×1455mm
ホイールベース:2940mm
パワートレーンと価格



E200スポーツ(セダン769万円・ステーションワゴン810万円)/E200 4MATIC スポーツ(セダン794万円・ステーションワゴン837万円):
M264型1.5ℓ直列4気筒DOHCターボ(184ps/280Nm)+48V BSG
48VBSG(ベルトドリブンスタータージェネレーター)は回生ブレーキ等で発電した電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早しギヤシフトなどの必要に応じて最大トルク(160Nm=もター単体は38Nm。160Nmはクランクシャフトに作用するトルク)の動力補助を行なう。ウォーターポンプは電動化された。
燃費性能はセダンで
WLTCモード燃費:13.1km/ℓ
市街地モード 10.0km/ℓ
郊外モード13.4km/ℓ
高速道路モード14.8k/ℓ

E300スポーツ(セダン910万円・ステーションワゴン953万円)

M264型2.0ℓ直列4気筒DOHCターボ(258ps/370Nm)
E450 4MATICエクスクルーシブ(セダン1144万円・ステーションワゴン1203万円)
エンジンとトランスミッション(9速AT)の間に配置したISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター 22ps/250Nm)と1kWhのリチウムイオン電池を使ったマイルドハイブリッドシステムを採用する。
E220dスポーツ(セダン793万円・ステーションワゴン831万円) E220d 4MATICオールテレイン(938万円)

OM654型2.0ℓ直列4気筒DOHCディーゼルターボ(194ps/400Nm)
E350 deスポーツ ディーゼルPHEV (セダン918万円)

OM654型2.0ℓ直列4気筒DOHCターボディーゼル(194ps/400Nm)+モーター(122ps/440Nm) システム総合の最高出力(306ps/700Nm)
ディーゼルとプラグインハイブリッドを組み合わせたパワートレーンで、EV走行の航続距離は最長50km(WLTPモード)となっている。
E350 eスポーツ ガソリンPHEV (セダン895万円)
メルセデスAMG 53 4MATIC(セダン1259万円・ステーションワゴン1288万円)

M256型3.0ℓ直列6気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャー(435ps/520Nm)+48V ISG(22ps/250Nm)
メルセデスAMG 63 4MATIC(セダン1867万円・ステーションワゴン1912万円)
M177型4.0ℓV型8気筒ターボ(612ps/850Nm)
新世代ステアリングホイール
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)と日本初ARナビゲーション
新型Eクラスのインフォテインメントシステムは、12.3インチの大型ワイドスクリーン 2画面を標準装備する。また、2018年から順次各モデルに搭載を進め、熟成を進めてきた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」をEクラスにも採用した。その最大の特長のひとつが、人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応する。
また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパッドでもさまざまな操作ができる。
今回、さらにドライバーのジェスチャーを読み取ることで各種ライトを点灯させたり、「Vサイン」をかざすことでアンビエントライトの設定画面などプリセットされたインフォテインメントシステムのお気に入りメニューを表示することができるようになった。
さらに、日本で販売される乗用車で初のAR (Augmented Reality = 拡張現実) ナビゲーションを採用したのもニュースだ。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型Eクラスでは、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断できる。
インテリジェントドライブ
新型Eクラスにはメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムをすべてのモデルに標準装備する。「アクティブブレーキアシスト (歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する。対向車の検知には、フロントの長距離レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラを使う。
また、Eクラスとしては新たに、停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用した。時速2km以上で後方から歩行者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある警告表示灯が赤く点灯する。さらに、乗員がドアハンドルに手をかけた場合、音と表示で乗員に警告する。
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