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ダイムラートラック、電動化の技術戦略を発表–メルセデスベンツ燃料電池コンセプトトラックの世界初公開

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ダイムラーのトラック・バス事業会社、ダイムラー・トラックは車両の電動化に関するテクノロジー戦略を発表した。また、燃料電池トラックのコンセプトカー”GenH2トラック”を発表した。将来的には、中距離までは電気自動車トラック、長距離は燃料電池トラックと分けることで化石燃料を使わない「ゼロエミッション」を達成するという目標を掲げた。

発表された燃料電池トラック”GenH2トラック”は長距離輸送用、積載重量25トンの大型トラックだ。この大型燃料電池トラックが最大1000kmの範囲で、柔軟で要求の厳しい長距離輸送作業を実行できるよう、開発を急ピッチで行なっている。水素タンクは2つ搭載され、これらの水素で燃料電池を発電する。また、できるだけタンクの容量を小さくするため液体水素が使用される。2023年に顧客の試用運転を経て、2025年に本格的に量産を始めるとしている。

同時にダイムラートラックは、純粋な電気トラックである”eActros LongHaul”のプレビューも初めて発表した。これは、計画的なルートをエネルギー効率の良い方法で定期的に移動するように設計されたトラックだ。1回のバッテリー充電での航続距離は約500kmだという。2024年に量産が開始される予定だ。また2018年に発表された”eActros"は、すでに日常の輸送業務でユーザーによるテストは開始されており、来年には量産が開始される。こちらは航続距離は200kmだ。

さらにダイムラートラックは、ePowertrainを使用して、関連するすべての車両と市場で相乗効果と規模の経済を達成することを計画していると発表した。そして将来的には、中距離までは電気自動車トラック、長距離は燃料電池トラックと分けることで化石燃料を使わない「ゼロエミッション」を達成するという目標を掲げた。

EUは昨年、2030年までにトラックのCO2排出量を平均30%削減すると発表した。自動車メーカーは規制に対応しない場合、制裁金を科される恐れがあり、世界中で電気自動車、燃料電池自動車の普及が急がれる。日本のメーカーもトヨタと日野自動車が共同で燃料電池トラックを開発するなど、対応をはじめている。トラック業界は大きな転換を迎えている。

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