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マツダの新しいトライ、マツダMX-30は「マツダブランドの幅を拡げる」新たなファッションリーダーか、イノベーター向けか? 緊急座談会で読み解く

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マツダMX-30 4WD 242万円 4WD 265万6500円で、想像していたより”お手頃”なプライスタグで登場した。モノグレードで、パッケージオプションの組み合わせで自分好みに仕上げることになる。

マツダの新しいコンパクトクロスオーバー、MX-30が発表された。「マツダブランドの幅を拡げる」ことを目的に、「いままでなかったクルマ」「新しい価値観のクルマ」としてMX-30は大きな期待を受けている。ただし、サイズはマツダの同じくスタイリッシュなクロスオーバー、CX-30と同じ。MX-30のパワートレーンは、当面はEVではなく2.0ℓ直4ガソリンエンジンと24Vマイルドハイブリッドの組み合わせのみ。これをどう読み解けばいいのか?

MX-30の第一印象は? マツダの新しいトライをどう評価する?

ボディサイズは、全長×全幅×全高:4395mm×1795mm×1550mm ホイールベース:2655mmでCX-30と同じといっていい(全高はMX-30のほうが10mm低い)。どちらもスタイリッシュ。ゆえに少し混乱が……混乱しているのは編集長だけかもしれないが。

マツダMX-30の「MX」はマツダが新しいチャレンジをするときに用いるモデル名だという。
それまでFRのライトウェイトオープンスポーツを作ったことがないマツダがチャレンジしたスポーツカーが「ロードスター」(海外でのモデル名「MX-5」)であり、1989年に彗星のごとく現れたMX-5は大成功を収めた。
それは世界的に見ても姿を消していたカテゴリーの現代流復活でもあった。

では、2020年に登場したMX-30は、どんなクルマなのか? プレス向けの公道試乗会が終わった直後の10月19日、オンラインで「MX-30を読み解く」ミーティングを開いた。参加者はジャーナリストの瀬在仁志さん、世良耕太さん、そしてモーターファン.jp編集部の鈴木慎一編集長と生江凪子の4名。生江以外は試乗会に参加し、MX-30の取材・試乗を行なっている。

座談会はオンライン会議システムを使って行なわれた。参加者はジャーナリスト・世良耕太さん(下段左)と瀬在仁志さん(同右)、そしてモーターファン.jp編集長・鈴木(左)、編集部員・生江だ


鈴木:今日、お集まりいただいたのは、MX-30をどう読み解くか、というテーマについて少し議論したかったからです。東京モーターショーでワールドプレミアされたMX-30。正式発表されて、今回試乗会がありました。実車を眺め、触れて、テストドライブしてどう感じたか、どのように読み解けばいいのか。お話していただけますか?

世良:チーフエンジニアやデザイナーからいろいろお話を聞いてしまったので、洗脳されてる部分もあるんだけど、マツダが新しいトライをしてきた、と素直に受け止めています。数字が一桁のMAZDA2、3、6があって、SUV系のCX系がある。それがマツダのメインストリームじゃないですか。それらはちょっと技術寄りでもあるし、魂動デザインで「これでどうだ!」みたいな感じでちょっとハードコアな感じがして、なんかこう、「マツダ教」じゃないけど、マツダを信奉している人にとっては、それがいいのかもしれない。だけど、そうじゃない人に向けた新しいトライを「こういうのいかがですか?」って出してきたのがMX-30かな、と受け止めています。それが刺さる人にはとってもいいんだろうけど、まぁその反応を見るためのクルマと受け止めました。

瀬在:私はですね、マツダ自身の閉塞感のなかから生まれた打開策みたいな感じがしました。というのは、魂動デザインは一律みんないいデザインだし、走りもそこそこまとまっていると思うのですが、どれを見ても相似形で意外や個性が失われつつあったのかな。そこで、どこかで新しい道を切り開きたいという閉塞感のなかから生まれたひとつの答えなのかなと思いました。

鈴木:うーん、なるほどね。

瀬在:たとえば、BMWとかだと、相似形でしっかりと走りの本質みたいなものがあって、大中小でヒエラルキーというよりもニーズに合ったクルマ作りができていると思うですが、残念なことにマツダの場合はそこまでまだ走りの本質に迫れてなくて、結局、一律魂動デザインですべてがまとまっている。言ってみたらラインアップがすごく少なく感じてしまっている今日この頃だったので、そこから新しいモデルが出てきたのはとても有意義なことだな、と感じました。

鈴木:マツダの丸本社長も竹内チーフエンジニアも「マツダブランドの幅を拡げる」みたいな言い方をしているじゃないですか。いま、おふたりが言ったみたいに、いままでの路線からちょっと外れたところを狙ってきたのは、まぁまぁわからなくもない。MX-30って、いまおふたりがおっしゃったみたいに、あんまり論理的に考えてほしくないみたいな言い方をされるじゃないですか。ロジカルに考えてロジカルに選ぶクルマじゃないんです、と。僕も試乗会でいろんな質問をして説明を求めたのですが、エンジニアは「それは鈴木さんがロジカルな答えがほしいということですよね」っておっしゃるんです。「ロジカルに考えて選ぶクルマじゃない」と。”これ、カッコいい!”と思ってファッションで選んでくれる人がターゲットです」という言い方をしてたんですね。で、ファッションと言えば生江さん、MX-30を見て、グッとくるところはある? あ、実物をまだ見てないんだよね?

生江:そうなんです。このなかでひとりだけ、実物を見てないんです。皆さん「写真で見るよりも、カッコいい」「よかった!」っておっしゃっているじゃないですか。全員が全員、誰に訊いても「実物見たらものすごくかっこよかったよ」っておっしゃっているから、私も早く実物を見てみたいですね。「クルマはファッションだ!」と言い続けている私ですが、じつは今回のMX-30、写真だけではヒットしていないんですよ。ファッショナブル! って感じるまでいっていなくて……。そこが実物を見てどう変わるかはすごく楽しみですね。これだけ皆さんが良かったって言うんだから、私も手のひらを返したように変わるかもしれません。すごく楽しみ。

鈴木:「これカッコいい!」って一目惚れして買ってもらうんだったら、写真も生江さんを惹きつけるくらいきれいじゃないといけないね。

生江:いや、私の感覚がもはや古すぎるのかもしれません……。

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生江:たぶん、ドアを閉めちゃって、普通にガワだけを撮っていたら、デザイン的なものは魂動だから単にCX-30とかCX-5とかと一緒じゃないですか。だから、たぶんドアを開いて見せるしかなくて、ドアを全開にして横っ面から見ると、今度はなんだか不思議なデザインなんだけど上品すぎる気がして「これ……なんすかね」と。ちょっと、どう反応していいのかわからなくなってしまうのよ。

と言ったところで、世良さんが写真を見せる。


フリースタイルドアを開いたイメージカット。これはマツダのオフィシャル写真だ。


生江:そうそう、コレコレ。なんか、妙に上品にまとまりすぎていて、これクルマなの? みたいな感じになっちゃう。なんでだろう。反対にアウディの映像を見たんだけど、電気自動車かな、観音開きのクルマがFBに上がってたのよ(編集部註:アウディのコンセプトカー「AI:ME」のこと)。バッカーーーンってドアが開いて、「お、これも観音開き」と思いながら見ていたんだけど、ハンドルがニョーンって出てきたりカッコいいなと思ったのよ。見せかたもうまいのかな。だから、観音開きにアレルギーを起こして、MX-30に惹かれていないわけじゃないんだな、と。なにかが違うんだよね、写真? ちょっと上手く言えない。

鈴木:「フリースタイルドア」ね。

生江:「観音開き」違うのね。

世良:うん、それ、昭和だね(笑)。

生江:失礼しました。そんな感じです。

2020年1月のCESで発表されたアウディのコンセプトカー「AI:ME」(アイミー)。全長×全幅×全高:4300mm×1900mm×1520mm/ホイールベース2770mm
編集部員の生江女史によると「このくらいが ”あっ”と驚くデザイン」なのだという。こちらはコンセプトなんだから当然だろう、とも思うのだが……
自動運転のコンセプトだから、ハンドルは「ニョーンって出てきたり」するのだ

鈴木:要するにマツダブランドの幅を拡げるっていうのは、いい狙いだと思うんだけど、たとえば、生江さんみたいなタイプだと、ファッションでももっと未来感がほしいってこと?

生江:そうね、なんだろう。どの方向に幅を拡げているのかが私にはちょっとわかっていないんです。たとえばフリースタイルドアだったら、すでにRX-8でやっているじゃないですか。そういうことを考えると、もっと違うことをしてくれるじゃないかと思っていたの。その新しいことっていうと、それこそほんとに座席が違うとか、座りかたが、ね。3座で運転席が真ん中とか。それくらいの突拍子のないくらい、すごく「えっ! マツダ、こんなことしてきたんだ」みたいな感じのことをしてくるかと思ったら、ある意味、あのフリースタイルドアだけにすごく縛られているような感じがしちゃったかな、私は。

世良:RX-8のときのフリースタイルドアは、「理詰めのフリースタイルドア」だったじゃない? 大人4人をあの小さな車体の中にパッケージするために採用したんだけど、MX-30の場合は、普通のドアじゃ普通に見えちゃうから、なにか奇を衒ったところがほしいんで、フリースタイルドアを採用しましたってことなので、出自が違うんだよ。だから刺さらないのかもしれない。


2003年登場のRX-8。もちろん、フリースタイルドアである。
2020年登場のMX-30。フリースタイルドアを実現するには技術的なハードルを越えなければならなかった。


生江:そうかもしれない。なにか別にいいじゃん、だったら普通のドアでって思っちゃうわけじゃない? 必然性がないんで。

鈴木:でも新奇性を出すためにフリースタイルドアにしたわけです。ロジカルにしたわけじゃないっていう。今回のMX-30は論理的であることより、要するに直感的だったり、感性的なクルマなんだと思うんだけど……瀬在さん、どうですかね?

瀬在:いまの話でいうと、フリースタイルドアの採用でデザインの自由度が上がったって説明していましたよね。でも生江さんの話を聞くにつけ、まぁデザインは後からついてきたというか。ちょっと無理してるなっていうのは、言うとおりかもしれないですね。もしこのスタイリングを優先するんだったら、もっと突飛というかもうちょっといいスタイルもあるだろし、ドアをこのスタイルにするんだったら、RX-8のほうがまだ乗り降りしやすかったかな、とちょっと感じた。あれなら大きな2ドアのほうがかっこよかったかな、という気もします。

鈴木:ああいうカタチで2ドアっていうと、ルノーのアヴァンタイムだったっけ? ありましたよね。


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