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スイスポ進化論脚周り編① 【連載|スズキ・スイフトスポーツを愛しすぎた加茂からのラブレター⑦】 スズキ・スイフトスポーツ進化論 その⑦ 地元浜松産パーツが大半を占めるなか、数少ない外国製パーツが、モンロー製サスペンションだ!【GW短期集中連載!】

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ノーマルでサーキットが楽しめる、というところもポイントが高い。スズキ スイフトスポーツ

ゴールデンウィーク短期集中連載「スイフト博士カモ?」の加茂 新氏解説で贈るスイスポ丸ごと講座・7日目。いよいよ最後の脚周り編(前編)です。走りを支える重要な “脚周り” はストラット&トーションビーム。コンパクトカーでは一般的な方式だが、これまでのノウハウを詰め込んでしっかりと煮詰めてある。だからこそ、こだわるショックアブソーバーの性能を引き出せるのだ!

TEXT:加茂 新(KAMO Arata)

スズキ・スイフトスポーツ進化論 その⑦ 地元浜松産パーツが大半を占めるなか、数少ない外国製パーツが、モンロー製サスペンションだ!【GW短期集中連載!】

ゴールデンウィーク短期集中連載「スイフト博士カモ?」の加茂 新氏解説で贈るスイスポ丸ごと講座・7日目。いよいよ最後の脚...

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名門モンロー製サスでしなやかに、軽やかに!!

サスペンションはこのクラスとしてはオーソドックスな、フロントはストラット/リヤはトーションビーム式となっている。フロントは普通のストラットで、それはZC33Sでも基本は先代、先々代と変わっていない。歴代どのモデルもサーキットでも楽しめる懐の深い減衰力が持ち味だ。

リヤは左右がつながったトーションビーム式。接地性だけを考えたら独立懸架に越したことはない。実際、ディーランゲージが走らせていたフルチューンチキチキZC31Sはリヤにアームを生やして独立懸架にしてはいたが……。
通常の走行レベルではトーションビームだから遅いとか限界が低いということはない。素性はいいサスなのできちんとセッティングすれば、相応のコーナリングスピードを手に入れることができるぞ。

歴代ほとんど変わっていないように見えるが、剛性やアーム長など細かく調整されていて最適化されている

歴代スイフトでトーションビームのねじり剛性などが調整されており、ZC33Sになってからはそれほど剛性不足も感じさせない。というか、剛性を高めるほどにスタビライザー的な効果が高まるので、リヤが良くいえばシャープになる。悪くいえば限界が下がる方向にもなりかねないので、剛性が「不足」というよりは、もともと剛性が上がったので、そこまで調整する必要がなくなってきたといえる。

ちょっと気になるのはリヤのアライメント。溶接で形作られたトーションビーム。リヤハブの取付角度にも多少誤差がある。噂では±1°が公差になるという。標準は1°15分(1.25°)……。
つまり、ちょっとレーシーにネガティブキャンバー2°を超えるような個体もあれば、古い馬車やT型フォードのようにキャンバーほぼ0°の個体もあるということ。こればっかりは当たり外れというか個体差である。ハンドリングへの影響はほとんどないが、攻めたホイールサイズを収めようとすると、ここの1°はすごく重要になるのだ。

見てのとおりノーマルサスでサーキットを走ると姿勢変化の量は多いが、ハンドリングは良好。ドライビングの練習やサーキットデビューレベルであれば、まったく問題なく楽しめる

チューニングパーツメーカーのクスコやアールズなどから調整用のリヤキャンバーシムが発売されている。フレキシブルにキャンバー角とトー角も調整できるクスコ製と、キャンバーが1°プラスと2°プラスのものが選べるアールズ製などがあるので、自車のスペックを確認してから選んだほうがいい。
ZC33Sで指摘されているのは、アームの取付ブッシュの剛性不足というか、ゴムブッシュが軟らかく、そこがヨレてハンドリングが曖昧になっていると指摘するチューナーが多い。

ZC32Sからブッシュ硬度が低められたのではなく、単純に33になってターボパワーがブッシュのヨレまでを感じさせている可能性が高い。この部分をピロボール化に打ち替えればハンドリングはシャープというか、無駄がないスッキリとしたものになる。アフターパーツのアームにすると車検がめんどうだが、ブッシュの打ち替えは関係ないので車検も安心。

世界の一流ブランド「モンロー」製サスを代々使用!

そんな歴代スイフトスポーツのサスペンションは「モンロー」製を採用。スバル車でビルシュタイン製サスを使ったりすることはあるが、この価格帯のクルマでブランド品のサスを採用するのはマレ。さすがスイフトスポーツに気合いの入ったスズキである。
ZC31Sから33Sまで一貫してモンローを採用している。

メイド・イン・チェコと刻まれたモンローサスペンション
フロントには伸びをよくするために内部にサブスプリングを内蔵した手の込んだモデルだ

乗り味はかなりまとも。ふわふわの「This is Normal」という感じではない。
ロール量は大きいがじっくりと効く減衰力はサーキットでもまったく問題なし。正直を言うとちょっと街乗りでの突き上げがノーマルとしては強めではあるけれども……。

ちなみにモンローは1916年創業のサスペンションサプライヤーで、インディ500優勝を果たしたり、ポルシェ911などに純正供給するなど実績あるメーカーだ。スイフトスポーツ用サスはチェコで生産されたものが装着されている。チェコからはるばる浜松までやってきてスイフトスポーツに装着され、我々の手元に届けられるという、かなりの長旅を経験しているサスペンション。
地元浜松産パーツが大半を占めるなか、数少ない外国製パーツなのだ。【明日へ続く】

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