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モーターファン・イラストレーテッド(MFi)177号はトルクがいかにして伝達されるかを詳細に解説

  • 2021/06/14
  • Motor Fan illustrated編集部
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エンジンで生み出された動力はトルクコンバーターやトランスミッション、ドライブシャフトなど数多くの部品を介してタイヤに伝わりクルマを動かす。駆動方式やエンジン搭載レイアウトなどの変遷にあわせて、これらトルクを伝達するパーツも進化が著しい。MFi最新号では「トルクを流す」パートの基礎と、最新事例を探った。

現在の乗用車の主流は、エンジン横置きの前輪駆動車である。軽自動車はもちろん、コンパクトカーからミニバン、ミドルサイズのSUVまで、このパワートレーン構成を採用するモデルは多い。トルクを流す部品がエンジンルーム内に集中し、室内空間を広く取りやすいといった特性が市場のニーズマッチしたのがその理由だ。

メルセデス・ベンツもいまやエンジン横置きFFモデルは珍しくはない。

また、エンジン横置きの前輪駆動車は4WD化が行ないやすいというのも見逃せないメリットである。実はエンジン縦置きの後輪駆動車をベースに4WD化するのは、変速機後方のトランスファーから前方にもう1本プロペラシャフトを伸ばさねばならず、フロントアクスルのレイアウトも簡単ではないなど設計に難しい面がある。

前輪を駆動するためのプロペラシャフトが車両中心部から前に伸ばされるFRベースの4WD車。

しかし前輪駆動車がベースであれば、フロント側の駆動系やデファレンシャルは最初から存在しており、プロペラシャフトを介しての後輪駆動システムを追加するだけで可能となる。また前後の駆動トルク配分はセンターデフ方式から、ビスカス式や電子制御の多板クラッチを使うカップリングが主流となってきた。こちらも軽量でコンパクト化できる点が支持されているわけだ。

エンジン横置きFF車ベースであれば4WD化も比較的容易だ。

このように、今では軽自動車でも当たり前のように設定されるようになった4WDだが、そこにはFF車に必要となる等速ジョイントなど、各種デバイスの登場/進化によってまずFF車が普及し、その結果もたらされた状況であるとも言える。

エンジン横置きFF車を4WD化するにはカップリング搭載がいまや主流だ。図はジェイテクトITCCの搭載位置。

6月15日に発売されるモーターファン・イラストレーテッドvol.177は「トルクを流す」のタイトルのもと、基本的な駆動力伝達の仕組み。前輪駆動/四輪駆動のデファレンシャルの差動などトルク伝達の基礎を解説すると同時に、トルクコンバーター、遊星歯車式ATのクラッチ、電子制御カップリング、ハブなど各分野のパーツの現状を取り上げた。トルク伝達を多方面から分析した1冊だ。

モーターファン・イラストレーテッドvol.177

巻頭特集:トルクを流す
Introduction:パワープラントからタイヤまでトルクの流れは一本道

Theory:01前輪駆動で「曲がる」瞬間をとらえる
Theory:02四輪駆動でトルクはどのように使われるか
三菱自動車チーフテクノロジーエンジニア 澤瀬 薫氏が解説

Column:トヨタのハイブリッドシステムTHSの構造を見る

Component
・トルクコンバーター:ヴァレオ
・ATクラッチ:F.C.C.
・4WD電子制御カップリング:ジェイテクト
・FF車用ドライブシャフト:NTN
・ハブユニット軸受:日本精工

Epilogue:現在のトルク制御を支える車載ネットワークとその変化

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