追加チケットを11/5の12時から販売開始!

充実の出走車両ラインナップもお見逃しなく!

いよいよ今月23日に開催が迫る、日本を代表するヒルクライムイベント「真庭速祭」。先日発売されたチケットは即完となったが、その大きな反響を受け、追加チケットの販売が決定した。

今回追加で販売されるのは、コース沿いの特別席から走りを観戦できるうえ、ケータリングの軽食や専用駐車場が付いたVIP特設観戦席チケット(4万4000円)、さらにその内容に加えて前日のテストデイから来場可能な**VIP特設観覧席2days(7万7000円)**の2種類。普段なかなか目にすることのできないレジェンドマシンの走りを、最高の環境で堪能できる絶好のチャンスだ。

そして現時点で出走が確定しているマシンの顔ぶれも超豪華。ここでその一部を紹介しよう。

スマカメ McLaren 720S GT3(レーシングクラス)

720psを発生する3.8L・V8ツインターボを搭載したマクラーレンのスーパーカー「720S」のGT3モデル。これは2020年8月に開催されたGT3世界一決定戦「BH AUCTION SMBC SUZUKA 10 HOURS」に、プラネックス・スマカメ・レーシングから出場した実車だ。ドライバーはF1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネン、スーパーフォーミュラ王者・石浦宏明、そしてモナコ・ヒストリックGPを制した久保田克昭の3名。初参戦ながら総合22位、PROクラス18位で完走した伝説のマシンを、今回はオーナーの久保田本人がドライブする。

HONDA CIVIC WTCC(レーシングクラス)

2017年のWTCC(世界ツーリングカー選手権)に出場したホンダ・シビックWTCC。欧州仕様のFK型シビックをベースに大幅な空力モディファイが施されたTC1規程のワークス・マシンである。これはディアゴ・モンテイロ、ノルベルト・ミケリスに加え、2016年の日本ラウンドでのスポット参戦を経てレギュラー・ドライバーに加わった道上龍がドライブした個体。11月18日に行われたマカオ・グランプリのオープニングレースでは、3番手グリッドからスタート後、テッド・ビョークのボルボS60 WTCCを見事に抑えきり、日本人初となるWTCCの表彰台を獲得したヒストリーの持ち主だ。

HKSランサーエボリューションX ダートトライアル(レーシングクラス)

2023年より全日本ダートトライアル選手権に田口勝彦のドライブで本格参戦を開始。初年度に7戦中3勝を挙げDクラス・シリーズチャンピオンを獲得。2024年も7戦中3勝を挙げ、Dクラス連覇。そして2025年は4輪駆動車のD2クラスに参戦し8戦中6勝を挙げ3連覇を達成したHKS ランサー・エヴォリューション(CZ4A)。フロントバンパー、ルーフ、ドアをはじめ、各部をカーボン化したワイドボディは200kgの軽量化を施したうえでホイールベースを短縮。そこにHKS 2.2Lキット、HKS GTIII-RSターボを組み込み、最高出力495PSを発生する4B11改エンジンを搭載している。

戸田レーシングTODA FIGHTEX(レーシングクラス)

1970年の鈴鹿12時間GT-1クラスにホンダS800で出場して優勝した戸田幸男が1971年に設立した戸田レーシング。79年からF3のエンジン・チューンを手がけ、95年からF3チームを結成し全日本F3選手権に出場してきた名門チームである。これは2019年の全日本F3で大湯都史樹がドライブしたダラーラF319で、エンジンには自社開発のTODA TR-F301ユニットを搭載。第10戦菅生で優勝しシリーズ・ランキング4位を記録したヒストリーの持ち主だ。今回は2000年に戸田レーシングから全日本F3に出場し、シリーズ3位に入った経歴をもつ、2004年ル・マン王者の荒聖治がドライブする。

MAZDA RX-792P(レジェンドクラス)

世界3大耐久レースの1つ、デイトナ24時間レース制覇を目指して開発されたIMSA GTPマシン。シャシー設計をリー・ダイクストラ、エクステリア・デザインをランディ・ウィッティンが行い、カーボンモノコックシャシーに787Bと同じながら若干デチューンされたR26B型4ローター・ユニットを搭載している。RX-792P は1992年のマイアミ2時間にプライス・コブとピート・ハルスマーのドライブでデビュー。第5戦ライムロックで3位、第8戦ワトキンスグレンで2位入賞を果たすなど将来を期待されたが、マツダ本社の方針により92年限りで活動を休止した悲運のマシンでもある。

カルソニックスカイライン(レジェンドクラス)

1990年から93年までの全日本ツーリングカー選手権(JTC)ディヴィジョン1を席巻したR32型日産スカイラインGT-R。中でもホシノ・レーシングからエントリーしたカルソニック・スカイラインは1990年に5勝、1991年に3勝、1992年に3勝、1993年に4勝を記録。1990年に星野一義、鈴木利男、1993年に影山正彦がチャンピオンに輝くなど、文字通りシリーズの“顔”となったマシンである。今回出走するのは、日産ヘリテイジ・コレクションの所蔵車で、1990年に星野、鈴木が王座を獲得したマシン。ドライブするのは今季もTEAM IMPULのエースとしてGT500で活躍する平峰一貴だ。

メルセデスベンツ190 Evo2 DTM(レジェンドクラス)

1986年のDTMから190E 2.3-16と共にワークス活動を再開したメルセデス・ベンツ。BMW、アウディとの死闘の中、1990年にはオーバーフェンダーとハイマウント・ウイングで武装したボディに、370PS以上にチューンした2.5L・直4DOHC16バルブ・エンジンを搭載する最終進化型というべき190 Evo2を投入。1992年には24戦中16勝を挙げコンストラクターズ・タイトルを獲得する圧倒的な強さを披露した。中でもブリヂストン・タイヤの独占供給を受けるAMGチームのクラウス・ルドビクは5勝を挙げ、見事ドライバーズ・チャンピオンを獲得。出走車はその1992年のルドビクのマシンである。

クスコスバルインプレッサ(レジェンドクラス)

ラリーで有名なクスコレーシングは1997年からJGTC(全日本GT選手権)GT300クラスに参戦を開始。マシンは2ドアの初代インプレッサGC4型をベースに全日本ダートトライアル選手権のDクラス王者のノウハウを注ぎ込み製作されたものでSTIチューンのEJ20型ターボを搭載。4WD車に課せられるウェイトハンデを避け、敢えてFRを選択していた。フル参戦初年度となった1998年の第5戦ツインリンクもてぎでは小林且雄と玉本秀幸がポール・トゥ・ウインを達成。2001年にはT1サーキットで2位、スポーツランドSUGOで3位に入りシリーズ8位を獲得している。

WRC ACCENT(レジェンドクラス)

ヒョンデ・アクセントWRCは、イギリスのMSD(モータースポーツ・ディベロップメント) とのジョイントで開発され、2000年のWRC(世界ラリー選手権)のラリー・スウェーデンにケネス・エリクソン、アリスター・マクレーのドライブでデビューしたWRカー。その後も参戦を続けるも、2003年シーズン途中で資金難から撤退を余儀なくされた悲運のマシンである。これは韓国の有志によって、当時のスペックを再現したレプリカ車両。オリジナルは2.0L直4DOHCターボのベータ・エンジンだったが、この車両には350PSを発揮する2.6LのスバルEJ257エンジンが搭載されている。

ガレージアクティブR32 GT-R DC(チューニングクラス)

GT-Rビルダーとしてその名を世界に轟かすガレージアクティブ。同社が2022年のSEMA SHOW出展車両として製作したのがこのBNR32だ。外装はルーフやクォーターパネルなどモノコック一体の外板パーツに至るまで自社のドライカーボンパーツに置き換え。寸分の狂い、ゆがみのないカーボンボディを構築している。ボディカラーは、深みのあるミッドナイトパープルIIIを採用。エンジンはこの車両でワールドプレミアとなったHKS製RB26改3.0Lキットと、HKSのラインナップで最大サイズとなるGT75115-BBを組み合わせた1000ps仕様だ。

スターロードS30Z(チューニングクラス)

旧車チューニングを牽引する老舗スターロード。高い技術を持つ職人が時間をかけて仕上げた車両は、アンダーフロアはもちろんパネルの内側まで一点の曇りもなく仕上げられ、走る芸術品といっても過言ではない。このS30Zは同社の代表である井上氏の愛車。チューナーの視点で「理想のサンマル」を追求した一台だ。エンジンはL28改3.2Lフルチューン仕様で、NAながら最高出力は380psに達しているというから恐れ入る。エクステリアはスターロードのフルキットを投入。ホイールも自社デザインのグロースターを履く。

B-A-R 常陽不動産 RSC300(チューニングクラス)

苛烈を極める筑波サーキットのタイムアタック戦争において、いま最も注目を集めているのがこの「B-A-R 常陽不動産 RSC300」。これまでも30系ソアラで筑波アタックに挑んできた坂東選手の2号機である。1200馬力の2JZエンジンを400mmも後方へオフセットして搭載し、51:49の前後重量バランスを実現。エキゾーストレイアウトの最適化のために左ハンドル化されるなど純粋に速さのみを追求した仕様だ。現状のベストタイムは51秒086。オフシーズンにも細部のアップデートを進めており、目標とする50秒切りに向けて今季も期待がかかる。

JOKER GT3 ROTARY(チューニングクラス)

ポルシェ911 GT3をベースにしたタイムアタックマシンは数多いが、この個体は一線を画す。エンジンルームにはポルシェ伝統のフラット6ではなく、異色の3ローターターボを搭載。エンジンのマネジメントはLINKで行ない、燃料にはE85を採用するなど、ストイックな競技志向の仕様だ。製作はSPAN RACINGが担当し、外装はJINYA YAMAKAWAのアートをラッピングのプロショップとして知られるJOKERが再構築したフルラッピングで包まれる。異なる文化と技術が交わることで生まれた、唯一無二のGT3である。

【関連リンク】
真庭速祭チケット販売ページ
https://eplus.jp/sf/word/0000167360