RECARO
「RECAROを知らない人」に届ける

SUVやキャンピングカー、アウトドアギアが並ぶ東京アウトドアショー2026会場で、RECARO JAPANはシートに座って違いを体感できるという異色のブースを展開した。関係者に訊くと、今回の出展目的はRECAROというブランドをより多くの人に知ってもらうことにあるという。
自動車業界では高い知名度を誇る一方、一般ユーザーにはまだ十分浸透していないことから、高速道路のサービスエリア、ショッピングモールやアウトレットモールなどでも体験イベントを開催。今回もドライブを楽しむ幅広い来場者へ、快適な運転環境という新たな価値を提案している。
そうした会場では、「これは何ですか?」という人との出会いが多いという。腰痛や長距離ドライブでの疲労といった多くのドライバーが抱える悩みを切り口に、実際に座って違いを体感してもらうことを重視している。東京アウトドアショーへの出展も、その取り組みの一環である。
腰痛や疲労軽減という新たな価値

こうした施策は着実に成果にも結び付いている。「旅行へ行くたびに腰が痛くなる」というユーザーがイベントでシートを体感し、翌日には販売店に出向いて購入したケースもあったそうで、その場で購入に至らなくても、「数年前に体験したRECAROが忘れられなかった」と、販売につながったケースもあるそうだ。
RECAROというとスポーツシートのイメージが強いが、快適性を重視したコンフォートモデルの需要も伸びているという。担当者は「ほとんどのクルマに装着できる」と説明しており、スポーツカーだけでなく、ミニバンやSUVなどでロングドライブやアウトドアレジャーを楽しむユーザーにも選択肢として提案していることが印象的だった。
新型「LX」シリーズで快適性を追求

今回のブースでメインに展示されていたのは、今年発売された新型「LX」シリーズだ。体格に合わせて座面の長さを調整できる機構や、身体にフィットするサポート性、さらに乗り降りしやすいサイドサポート形状を採用するなど、幅広いユーザーが快適に使用できることを目指して開発された。
実際に着座して最初に感じたのは、背中全体をサポートするような自然なフィット感だった。特に印象的だったのは、背中のどこか一部が押されるような感覚がなく、身体全体が均等に支えられているような座り心地だったことだ。圧力が適切に分散されているように感じられ、長時間座っていても局所的な負担が生じにくそうな印象を受けた。短時間の試座だけで評価を下すことはできないものの、長距離ドライブ時の腰や身体への負担軽減を目指したという説明に納得できる座り心地だった。
「スポーツシート」の先にあるRECAROの可能性


RECARO JAPANはアフターマーケット向けシートだけでなく、自動車メーカー向けOEMシート、オフィスチェア、スタジアムシートなどもラインナップしている。オフィスチェアについては、自動車用とは異なる専用設計の座面を採用するなど、それぞれの使用環境に合わせたシートづくりを行っているという。
「RECARO=スポーツシート」というブランドイメージは今も変わらない。しかし、シートづくりの高い技術は、 “速く走る人” だけでなく、 “長く快適に走りたい人” にも向けられている。長距離ドライブで腰痛や運転疲労に悩むドライバーは少なくない。そうした人にとって、RECAROは快適なドライブを実現するための有力な選択肢であることを実感させる展示だった。

