
全国の商業施設や道の駅などでイベントが開催されている。町おこしの一環だったり、季節ごとの収穫だったりとイベント開催にはさまざまな目的や理由がある。そして近年ではこうしたイベントに旧車の展示が盛り込まれることが多くなった。来場者の目を飽きさせないという理由もあるが、やはり古いクルマには今のものにない独特なデザインや装備が印象的だから人気を集めるのだろう。

2026年6月7日は各地で旧車イベントが開催されたので目立つことはなかったようだが、埼玉県秩父地方でも旧車の展示が行われた。イベント自体は秩父市荒川上田町にある商業施設である「ちちぶ花見の里」で開催された「花見の里で感謝の集いやります!」と題したもの。当施設には建物の目の前に約1haもの蕎麦畑が広がり、この季節は150万本もの白い蕎麦の花が咲く。そのため感謝の集いと題してイベントが開催されているのだ。

秩父にも旧車乗りは少なくないが、アクセス面から同じ埼玉県内のイベントでも参加されるオーナーは多くない。そこで地元在住の旧車オーナーがイベントを開催している荒川商工会に提案することで、旧車の展示が盛り込まれることになった。その人は埼玉県を中心に数多くの旧車イベントを開催している日本旧軽車会のメンバーでもあるため、吉崎会長がバックアップする形で旧車が集められたのだ。

せっかく昭和の旧車が展示されるのだからとばかり、同時に「はたらく車大集合!」と題して消防車や救急車、それに高速パトカーなども展示されることになった。イベントは6月6日と7日の2日間開催されたが、「昭和の旧車展示」と「はたらく車大集合!」は7日の日曜日のみに行われた。

大々的にイベント告知をしていなかったため取材されたこともなかったそうだ。たまたま発起人を以前に取材したことがあったので、当日は開口一番「どこで知ったのですか」と聞かれたほど。おそらく旧車の展示と知って駐車場のキャパシティを超えるほど来場車が集まることを警戒されていたのかもしれない。場所も秩父ツーリングの道中なため絶好のロケーションであるのだが、本来は蕎麦の花を目的としたイベントだから配慮されたのだろう。

旧車の展示は小規模ながら、粒揃いの車種が集まった。ピックアップ取材した旧車を続けて紹介する予定だが、今回は会場の様子を写真とともにお伝えしたい。規模の大きなイベントにはない大らかなオーナーたちの歓談する姿が印象的だった。





