前後に14インチタイヤを装備するMD50Aは、リトルカブが登場するまで希少な小径ホイール仕様車だった。郵政カブと同じ色で走るのを避けるため、トリコロールカラーへ変更したそうだ。

希少な郵政カブを払い下げで入手

郵政カブといえば基本的に門外不出の専用仕様で、一般ユーザーが購入して乗れるカブではない。しかし、一部をペイントするなどして外観を変えることで、ごくわずかな台数が払い下げ業者を経由して中古市場へ出回っている。

橋本さんが所有する1980年式MD50Aも、昭和の時代に払い下げルートから入手した希少な1台。当時は郵政カブそのままのカラーでは公道を走りにくい事情もあり、手に入れてすぐ現在のトリコロールカラーへとペイントしたという。

もともとは保険外交員が使用していた車両だったため、郵便配達車より走行距離は少なく、コンディションも良好。本来はフロントキャリアへ革バッグを装着する仕様だったが、バッグは付属していなかったため、自転車用の赤い前カゴを取り付けて実用性を高めている。

オリジナルを生かしながら実用性もアップ

郵政カブ最大の特徴は、積載時の使い勝手を考えて設計された専用装備だ。

荷物を積んでも前方を照らせるよう高い位置へレイアウトされたヘッドライトは、ひょっこり持ち上がったような愛嬌ある表情でなんともキュート! 当時は珍しい小径14インチホイールと合わせた4MINI的なスタイルは、今こそ高く評価されるシルエットだ。

タイカブ用のロングシートを装着。サイズの大きい純正タンクではバランスが悪かったことから、スーパーカブC65の細身タンクへ交換した。当時モノのRSCステッカーが時代を感じさせる。

シートは利便性を考慮してタイカブのロングシートに交換。この時に郵政カブの大容量タンクとのバランスが悪かったことから、スーパーカブC65の細身タンクに交換している。グリーンのタンクは赤く塗り直されているが、ステッカーは純正のまま。「丁寧に剥がして、再度貼り直した」とのことで、橋本さんのマメな一面を垣間見るエピソードだ。

90ccエンジンへ換装して現在も現役

HA02カブ90のエンジンへ換装し、左クランクケースカバーを旧エンジンから移植。見た目はオリジナル状態をキープしている。キャブレターはPC20とオープンタイプのエアクリーナーを組み合わせ、高効率化を図る。

エンジンは乗り始めた当初にSP武川のキットでボアアップしたが、郵政カブ仕様のローギヤードなミッションと合わず、エンジンを丸ごと換装。初期型HA02カブ90の89ccエンジンに載せ替えている。ちなみにマフラーは50ccのノーマル時代に使用していたものを加工し、排気量アップに対応したそうだ。

イベントへ行くと、もっと古いカブで参加するユーザーもいるので目立つことはないというが、郵政カブの面影を強く残すフロント周りが、会場でも独特の存在感をアピールしていた。

ディテールチェック

ヘッドライトケースと一体になったメーターはオリジナル状態をキープ。昭和テイストなデザインが、とてもシンプルでキュートだ。キーシリンダー右側にはフォグランプのスイッチを追加している。
前後タイヤは小径な14インチを標準装備。リトルカブ登場以降は珍しくないが、1980年当時のカブシリーズでは希少なラインアップだった。ヘッドライトの球切れを機に、補助灯としてフォグランプを追加した。
大きなテールランプやウインカーもオリジナル状態で、ヤレた雰囲気がいい味を出している。トリコロールカラーのおかげで、リヤビューもポップなイメージに仕上がっている。

撮影したのはこのEVENT!

「第21回カフェカブパーティin関西」
■日時:2026年6月14日(日)
■開催地:六甲アイランドイベント広場・特設会場(兵庫県)

素敵な参加記念品が用意される、事前申し
込み制の有料イベント。適度な参加台数、
中身の濃いステージイベントなどがカブヌシから好評。これまで琵琶湖で開催されていたが、2025年からは六甲アイランドに開催地が移転された。

EVENT REPORTはこちら!

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朝9時の開場前から長蛇の列! カブオーナーが続々と来場 イベントは午前9時にスタート。 しかし開場前から参加者たちは続々と会場へ集まり、入場待ちの列が形成されていた。 参加車両はスーパーカブシリーズを中心に、クロスカブ、 […]

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【モトチャンプ】