いよいよ8月31日発売! 価格は48万1800円
AEROX ABSが正式発表されたのは2026年7月9日。
そこから約1カ月半を経て、8月31日の発売日がいよいよ目前に迫ってきた。
メーカー希望小売価格は48万1800円。カラーは「マットグリーニッシュグレー」と「シルバー」の2色で、年間国内販売計画は1400台となっている。


ヤマハが掲げる開発コンセプトは、「スーパースポーツバイクに最も近いスクーター」というもの。
単にスポーティな外装をまとっただけではなく、デザイン、エンジン、車体、足まわりまで“走る楽しさ”を強く意識して作り込まれているのがAEROXだ。
そういえばコイツ、春から気になってました


実はモトチャンプでは、AEROXが正式発表されるよりずっと前から注目していた。
今年3月の大阪モーターサイクルショーで、市販予定車として展示されたAEROX155を現地チェック。
スポーツに振り切ったデザイン、迫力ある140幅のリアタイヤ、意外にしっかり確保されたシート下スペース、そしてNMAX155でも話題となった電子制御CVT「YECVT」まで搭載していることに、「これはモトチャンプの大好物!」と大盛り上がりしていたのである。
当時はまだ「夏以降発売予定」という段階だったが、あれから約5カ月、本当に日本で買える日が、もう目の前まで来たのだ。
そして、この記事を読んだ人なら覚えているかもしれない車両以上(!?)に編集部をザワつかせたのが、「AEROXって、“エアロックス”じゃないの?」問題。
これまでモトチャンプでは長年「エアロックス」と呼んできたのだが、大阪モーターサイクルショーのヤマハブースで聞こえてきたのは「アエロックス」。
そこであれこれ調べた結果、当時の記事では「モトチャンプ的には今後も“エアロックス”でいく!」という結論を出していた。
ところが今回、正式な国内モデルとしてヤマハが示した日本語表記は、
「AEROX(アエロックス)」!
……はい、正式名称はアエロックスでした。
長年「エアロックス」で親しんできた身としては、まだちょっとムズムズするけれど、ここからは正式名称に合わせてAEROX=アエロックスとして紹介していこう。
さて、名前問題に決着がついたところで、本題。
このAEROX、走りの仕組みがかなり面白い。
一番気になるのは「YECVT」! スクーターなのに変速を操れる
最大の注目ポイントといえるのが、電子制御CVT「YECVT」だ。
一般的なスクーターなら、スロットルを開ければCVTが自動的に変速してくれる。
アエロックスも基本的にはオートマチックなのだが、そこへライダー自身が変速特性に介入できる仕組みが加えられている。
また、走行シーンに合わせて変速特性を切り替えられる「Tモード」と「Sモード」を用意。

Tモードは燃費にも配慮しつつ、市街地をスムーズに走れる設定。一方のSモードは、レスポンスと加速感を重視したスポーティな特性となっている。
いつもの通勤路はTモード、休日の峠道ではSモード。1台でそんな使い分けができるのもアエロックスの面白さだ。
SHIFTボタンを押せば最大3段階の“シフトダウン”!
さらに面白いのが、左ハンドルに備わるSHIFTボタン。
任意のタイミングで減速比を変更することで、マニュアル車でギヤを落としたときのような走行感覚を作り出せる。

たとえば前走車を追い越したいとき。
SHIFTボタンを押してエンジン回転を高め、そこからグッと加速。
長い下り坂ではエンジンブレーキを使った減速、ワインディングならコーナー手前でシフトダウンして、そのまま立ち上がりで加速……なんて使い方もできる。
SHIFTボタン、またはスロットルの急開操作によって、走行状態に応じて最大3段階までシフトダウンが可能。
ただスロットルを開け閉めするだけではない、“自分で操っている感”を楽しめるのがアエロックスらしいところだ。
ちなみにYECVT搭載車は、現行NMAX155に続いてアエロックスが2モデル目となる。
155ccでも走りはしっかりスポーツ! エンジンも足まわりも抜かりなし
アエロックスの面白さは、YECVTだけじゃない。

搭載するのは、水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒の155cc BLUE COREエンジン。最高出力は15PS/8000rpm、最大トルクは14N・m/6500rpmを発揮する。さらにVVA(可変バルブ)を採用し、街中で扱いやすい低中速域と、しっかり伸びる中高速域を両立している。
フロントにはφ30mmインナーチューブを採用したテレスコピックフォーク、リアにはサブタンク付きサスペンションを装備。
タイヤサイズはフロント110/80-14、リア140/70-14で、前後14インチ。とくにリアの140mm幅タイヤは、後ろから眺めてもなかなかの迫力だ。
ブレーキは前後ともφ230mmディスクを採用し、フロントにはABSを装備。さらに専用の高剛性フレームを組み合わせることで、スクーターらしい乗りやすさを残しながら、中高速域での安定感やスポーティなハンドリングを狙っている。
