語り合うのはこの2人!
ZXR250は秘伝のタレ? 旨味がギッシリ詰まっていた!いまでは当たり前になった倒立フォークを初採用

津田:250マルチ、最後発モデル! カワサキがやっと出してきた渾身のレーサーレプリカだね。オレ、90年式の青A2に乗ってたんだ。
──満を持して、でしょうか。「ウチはまだなのか?」とカワサキファンは待ちに待ちましたね(笑)。あの並列ツインエンジンのGPX250Rの後継機種にしては、だいぶ過激。
津田:あくまで噂だけど、当時の本命ライバル車、ホンダCBR250Rのエンジンを徹底的にバラして参考に……もとい踏み台にして、ニューエンジンを開発したなんて言われてたな。
編集部(以下、編):あの頃はどこも同じようなカンジじゃないですか。方々で殺気立っていたし。
──もっとも最後発だけに技術的トピックは満載です。まずは……。
津田:まずはフロントの倒立フォークだろうな。国産のロードモデルとして初の装備で、このカッコ良さにみんな痺れた。オレも痺れた(笑)。
編:「とうりつふぉーく」って言葉がまずカッコいい!
一同 カッコいいよね〜。
編:でもいわゆる〝レーサーレプリカ〟じゃないですよね、ZXRって。
津田:たしかにレーサーとしてのベースモデルがあったわけではじゃない。一方でスポーツプロダクション(SP)レースというカテゴリーにはそれほど手を入れずに参戦できたんだから、そういう意味ではレーサーそのものとも言えるかも。


──激戦を極めた大人気レースでしたね。
津田:エンジンもカムギヤトレインではなくチェーン駆動なのに、1万9000回転も回るのがすごい。そもそも、それ以前のカワサキはツアラーモデルがメインだった。それは輸出モデルが基軸のメーカーだったから当然と言えば当然なんだけれども、ここに来て「いざレーサーレプリカバトルに参戦するぞ!」となったわけ。
──そりゃあ気合いも入りますね。
津田:入る、入る。何もかもが新設計。でも入りすぎて……だいぶ出遅れた(笑)。
編:兄弟車であるZXR750、400はほぼ同じタイミングでデビューしています。みんな1989年の年初の1、2月。
──インパクトを出すために、カワサキはタイミングを図ったんでしょうか。
津田:じつは倒立フォークの採用も250と400は同じタイミングだった。750だけが2年後の1991年に初採用。そう考えると、先行2車がレプリカ市場に斬り込んでいったカンジだね。
カワサキZXR250 オールモデル
じつに8種もの年式が存在するZXR250シリーズ 。 前期A型(89 、90 年)の丸目2灯から 、後期C型(91〜99年)からは一体型丸目2灯ヘッドライトにデザイン変更された。
──外装デザインには何か新しいものがありましたか?
津田:デュアルライト、デュアルテール。これらはお約束の装備じゃないかな。レーサーとしての〝映え〟を優先した結果、みんなこれに行き着くという。個人的な好みだけど、400よりも250の方がボディはスリムでスタイリッシュに見えたな。
編:「サーキットの風を感じる圧倒的なポテンシャル。虚飾を廃し、走るための機能を凝縮したボディが吠える。スーパーウェポン、ZXR250」。カタログ冒頭のキャッチフレーズです。
──えーと、「虚飾」のくだりにだけはツッコミたいぞ。「ライバルたちには絶対に負けたくない! 俺様がイチバンだぜ!」という虚栄心に満ちている(笑)。
津田:エグゾーストサウンドはカワサキらしい男っぽいトーンだった。「ガコガコ!」ってカンジ。ホンダやヤマハの洗練された音とは明らかに一線を画していたな。
編:壊れそうな?(笑)
津田:そんなことはない!
──ハイレスポンスを謳うラムエアエンジンはどんなフィールですか?
津田:中回転から高回転がとにかく良かったね。パワーもトルクもしっかり出ていたし、回転もシャープでスポーティ。ライバル勢にだってぜんぜん負けていなかった。
編:今回のトークはめずらしくキレイに締められそうですね。
津田:こういうこともあるんだね。下ネタのない清々しさ!
──うーん下ネタ、下ネタ……。
津田:無理してひねり出さなくてないって。
──ハミ乳っぽく盛り上がっているデュアルライトが豊満なブラジャーに見えてくるような、こないような……。
津田:だから無理するなって!










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