スズキがインドを中心に展開しているコンパクトカー「セレリオ」が全面改良。新プラットフォーム「ハーテクト」を採用

スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社(以下マルチ・スズキ)はこのほど、全面改良を受けた新型「CELERIO(セレリオ)」を発表した。インドでは11月から販売がスタートし、順次中南米、中東、アフリカなどへの輸出も開始する見通し。生産はマルチ・スズキのマネサール工場で行なわれる。

インド乗用車市場の約半数をハッチバックが占めるなか、エントリーカーやセカンドカーユーザーを主なターゲットとした新型セレリオによって、新規や乗り換え需要の獲得を狙う

セレリオは、2014年にインドで発売されて以来、コンパクトなボディに広い室内と荷室で好評を得ている主力モデル。今回、初の全面改良となった新型はスタイリングを一新し、新たなエンジンとプラットフォームを採用することで軽量化と燃費向上を図り、足元周辺や荷室空間を拡大している。

全長3695×全幅1655×全高1555mmにまとめられたボディのエクステリアデザインは、精悍なヘッドライトとアグレッシブなフロントグリルを採用することで印象的な表情とし、ボディは抑揚のある曲線によって、躍動感のある形状に仕上げられた。インテリアは、シートなどのレイアウトを改善することにより足元周辺の空間を広げ、さらに快適性を向上させつつ十分な荷室容量を確保した。加えて、スマートフォンと接続可能な7インチタッチパネル式ディスプレイオーディオが採用されている。

燃焼効率の良い1.0ℓデュアルジェット・ガソリンエンジンを、軽量で高剛性のプラットフォームHEARTECT(ハーテクト)に搭載。トランスミッションは5速MTに加えて、MTをベースとしたクラッチ操作の不要なオートギヤシフト(AGS)を用意し、幅広い需要に応える。

2020年度のインド乗用車市場は約271万台で、そのうちの約半数は新型セレリオのようなハッチバックが占めている。マルチ・スズキは、エントリーカーやセカンドカーユーザーを主なターゲットとした新型セレリオを投入することで、新規や乗り換え需要の獲得を狙う。

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