好ダッシュ! 新型BRZが過去最高の販売台数を記録した12月の北米スバル

スバルBRZ
スバルBRZ
北米スバル(Subaru of America)の2021年は、新型コロナと半導体不足によって期待外れの1年となってしまった。2021年の販売台数は58万3810台で前年から4.6%ダウン。ただ、モデルチェンジしたばかりの新型BRZが12月としては過去最高の1069台を販売するなど、2022年のリベンジに向けた明るい材料も出てきている。

2021年の販売台数は4.6%減の58万台。今年はウィルダネスとソルテラでリベンジだ!

まずは、北米スバル(Subaru of America)が発表した2021年12月の販売台数から見てみよう。

北米スバル・車種別販売台数【2021年6月】
フォレスター:1万3930台(−13.0%)
インプレッサ:4156台(4.7%)
WRX/STI:2037台(+3.5%)
アセント:6088台(−9.0%)
レガシィ:1729台(−31.4%)
アウトバック:1万2643台(−26.8%)
BRZ:1069台(+525.2%)
クロストレック(日本名XV):9494台(−36.5%)
トータル:5万1146台(−19.5%)
※( )内は前年同月比

注目は、21年秋にフルモデルチェンジを果たしたBRZの好調ぶりで、1000台を超える台数が売れている。その一方、北米スバルの三羽ガラスことフォレスター、アウトバック、クロストレックが軒並み台数を落としているのは辛いところ。その影響で、トータルの販売台数は前年から約20%ダウンの5万1146台にとどまってしまった。

スバルBRZ
スバルBRZ
スバル・アウトバック
スバル・アウトバック
スバル・クロストレック
スバル・クロストレック(日本名XV)

不調の要因はご推察の通り、半導体不足である。せっかくお客がクルマを買いに来ても、販売店には売るタマがないのだ。昨年の6月頃、半導体不足が深刻になってきた当初は「夏には半導体不足は解消の見込み」と言われていた。ところが、結局のところ、2021年が終わっても半導体不足は続いており、自動車メーカーの頭を悩ませ続けている。

では、1年を通じた販売台数はどうだったのだろうか。

北米スバル・車種別販売台数【2021年1-12月】
フォレスター:15万4723台(−12.6%)
インプレッサ:3万4791台(−20.3%)
WRX/STI:2万7141台(+28.2%)
アセント:5万9980台(−11.3%)
レガシィ:2万2766台(−16.4%)
アウトバック:15万4623台(+0.9%)
BRZ:2320台(+2.3%)
クロストレック(日本名XV):12万7466台(+6.5%)
トータル:58万3810台(−4.6%)
※( )内は前年同月比

58万3810台という販売台数は、新型コロナ禍で苦しんだ2020年と比較しても4.6%減という厳しいもの。北米スバルのトーマス・J・ドール社長兼CEOは「2021年は記録に残る年になりましたが、半導体不足とCOVID-19パンデミックの影響がなければ、もっと良い年になったはずだと考えています」と述べた。

新型コロナと半導体不足、二つの問題は2022年になってもくすぶってはいるが、北米スバルは状況が改善され、再び成長モードに戻ることを期待しているようだ。ジェフ・ウォルターズ販売担当上級副社長は次のように語る。

「2022年については生産能力が向上すると確信しており、フォレスターとアウトバックにラインナップされる新型ウィルダネスモデルや新型BRZとWRX、そしてスバル初のEVであるソルテラなど、刺激的なニューモデルがスバルへの興味と関心を高めてくれることでしょう」

スバル・フォレスター ウィルダネス
スバル・フォレスター ウィルダネス
スバル・ソルテラ
スバル・ソルテラ

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