手のひらサイズでも後部ドアがしっかり可動のスグレモノ

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.33 ホンダ フィット

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.33 ホンダ フィット (サスペンション可動/後部ドア開閉・希望小売価格495円・税込)
No.33 ホンダ フィット リヤビュー。

ホンダ フィットはホンダの“M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想”と呼ばれる「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」というクルマづくりの基本的な考え方に基づいて2001年に誕生、広い室内空間や多彩なシートアレンジ、優れた環境性能など、それまでのコンパクトカーの常識を覆した、ホンダを代表するモデルとして好評を博しました。

その後、2007年デビューの2代目、2013年デビューの3代目と、設計の基本的な考え方の優れた部分を受け継ぎながら進化を続け、世界各国で販売されるグローバルモデルとして成長を続けて、現在は2020年にデビューした4代目を迎えています。『トミカ』の『No.33 ホンダ フィット』は、この最新の4代目をモデルとしているようです。

ホンダ フィット実車フロントビュー(e:HEV HOME/FF)オプション装着車(プラチナホワイト・パール)(2020年モデル)。
ホンダ フィット実車リヤビュー(NESS/2020年モデル)。

4代目フィットは、歴代のフィットが築き上げた優れた性能や高い機能性は受け継ぎながら、より良いクルマを目指して開発されました。この結果、4つの「心地よさ」を新たな特長にくわえるべく独創的な技術を織り込んでいます。

水平・直線基調のインストルメントパネルは視界の向上に貢献している。
シンプルで見やすいバイザーレスメーター。もちろんデジタル。

まず「心地よい視界」の実現を目指して、十分な衝突安全性能を確保しつつ、断面構造を変えることでフロントピラーを従来の半分以下の厚さにしています。また、あわせて水平・直線基調のインストルメントパネルやシンプルで見やすいバイザーレスメーターの採用も行なわれました。

次に、前後席ともに長距離ドライブでも疲れにくい快適な「座り心地」を実現するべく、座った瞬間に心地よさが感じられるシートを開発しています。フロントシートには骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支えるボディスタビライジングシートをホンダとして初採用。またリヤシートには、コンパクトカーでありながら大人がゆったりと座れる厚みのあるやわらかなパッドを採用しています。

快適な「乗り心地」を実現するため、軽量化、高剛性化、高強度化を徹底したボディや衝撃を素早く吸収して路面をしっかりととらえるサスペンションなどが煮詰められました。これに加え、パワートレーンには、2モーターならではの力強い加速と滑らかな走りを実現する、優れた燃費性能だけでなく、走る楽しさも両立したホンダの独創的なハイブリッドシステム『e:HEV』をコンパクトカーとして初搭載した仕様を設定しています。

初代から続くフィットの特長の一つ、背の高いものが積めるトールモードは4代目にも受け継がれている。

そして快適な移動をサポートする「使い心地」を実現するため、歴代フィット同様の広い室内空間や多彩なシートアレンジは受け継ぎながら、気軽にかばんなどを置けるテーブルコンソールをフロントシートの間に設置するとともに、収納レイアウトについても視線や動線を考え抜いた配置としています。従来、荷室が狭くなりがちだったハイブリッド仕様もIPU(インテリジェントパワーユニット)の小型化によって荷室容量を確保しています。

シンプルで自分らしさが光る”BASIC(ベーシック)”。いわゆる標準タイプ。(e:HEV BASIC/FF/エアーライトブルー・メタリック)
生活になじむデザインと快適性を備えた“HOME(ホーム)”。ファミリーカーとしての過不足ない利便性を備える。(e:HEV HOME/FF/プレミアムサンライトホワイト・パール)
毎日をアクティブに過ごしたい人のための“NESS(ネス)”。ややスポーティなモデル。(e:HEV NESS/FF/ルナシルバー・メタリック&ライムグリーン)
週末に出かけたくなるエンジョイライフに応える“CROSSTAR(クロスター)”はSUV風。(e:HEV CROSSTAR/FF/サーフブルー)
洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュな“LUXE(リュクス)”。少し上級志向のプレミアムモデル。(e:HEV LUXE/FF/プレミアムグラマラスブロンズ・パール)
走りにこだわる人のための特別限定車が『e:HEV Modulo X(モデューロ エックス)』。このほかフィット20周年特別仕様車の『Casa(カーサ)』、『Maison(メゾン)』がある。

このように4つの「心地よさ」を実現している4代目フィットは、従来のように装備などの違いでタイプを設定するのではなく、シンプルで自分らしさが光る標準タイプである”BASIC(ベーシック)”、生活になじむデザインと快適性を備えた“HOME(ホーム)”、毎日をアクティブに過ごしたい人のための“NESS(ネス)”、週末に出かけたくなるエンジョイライフに応えるSUV風の“CROSSTAR(クロスター)”、洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュな“LUXE(リュクス)”という、ユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる5つのタイプを設定しています。

さらに4代目フィットには先進の安全システム『Honda SENSING(ホンダ センシング)』が全車標準装備(“BASIC”、“e:HEV BASIC”では装備しない仕様も選択可)されています。車両前後に装着された計8つのソナーセンサーと合わせて、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを初搭載しているほか、従来からある8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能やオートハイビーム、ホンダ初となる近距離衝突軽減ブレーキを装備しています。また、ホンダ車専用車載通信モジュール『Honda CONNECT(ホンダ コネクト)』をが日本初搭載され、これに合わせてカーライフをより安心、快適にするコネクテッドサービス『Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)』が開始されました。

No.33 ホンダ フィットは後部ドアが開閉できます。

『トミカ』の『No.33 ホンダ フィット』はこの4代目フィットの特徴をよくとらえており、ホイールから考えると“BASIC”あるいは“HOME”グレードのように思えますが、特にグレードの差異が認められるものではありません。可愛らしいスタイリングの再現に加え、後部ドアの開閉が出来るなど、遊び心のある1台に仕上がっています。

■ホンダ フィット e:HEV BASIC (FF) 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):3995×1695×1515

ホイールベース(mm):2530

トレッド(前/後・mm) :1485/1475

車両重量(kg):1180

原動機型式:LEB-H5型

エンジン形式:LEB型 直列4気筒DOHC

排気量(cc):1496

エンジン最高出力:72kW(98ps)/5600-6400rpm

エンジン最大トルク:127Nm(13.0kgm)/4500-5000rpm

モーター型式:H5型 交流同期式

モーター最高出力:80kW(109ps)/3500-8000rpm

モーター最大トルク:253Nm(25.8kgm)/0-3000rpm

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/リジッド

ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ディスク

タイヤ:(前後)185/60R18

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