頑丈な建物内への避難を最優先に!

山中でのツーリング
ゲリラ豪雨はライダーにとって命に関わる。

7月や8月頃の夏のツーリングや日々の通勤の最中に、ゲリラ豪雨に見舞われることは珍しいことではない。

クルマのように金属のボディで守られる空間を持たないバイクでは、ライダー自身が雷の標的になりやすいという大きなリスクを抱えている。

とくに周囲に視界を遮るものがない海岸沿いや山間部などの開けた道路では、その危険性がさらに跳ね上がってしまいかねない。

では、では、運転中に雷雲が近づいてくるのに気づいたら、ライダーはどういった行動をとればよいのだろうか。

雨の中の頑丈な建物
雨雲が近づいてくるのに気づいたら、コンクリートなどで作られた頑丈な建物内への避難が重要になる。

まず、コンクリートなどで作られた頑丈な建物内への避難が最善の行動となる。空が急に暗くなる現象も、雷をもたらす積乱雲が急速に発達している危険なサインであるため、もし遠くでかすかにでも雷鳴が聞こえたり、冷たい突風が吹いてきたりしたら、迷わず運転を中断することが大切だ。

また、天候の急変を感じたら、すぐに入れるガソリンスタンドやコンビニエンスストアといった施設へ一時退避することが重要になる。

ただ屋根がある場所を選ぶのではなく、しっかりと壁に囲まれた空間に入ることが身を守るための第一歩だと言えるだろう。

木の下での雨宿りや、乗車したままの待機は厳禁

木の近くでの雨宿り
雨宿りする場所を間違えると、雷が一気に飛び移ってくる。

なお、避難先を探す際、無意識のうちにやってしまいがちな絶対にしてはいけない危険な行動もいくつか存在する。

たとえば、高い木に落ちた雷の強大な電流が、近くにいる人間へと一気に飛び移ってくるため、雨宿りに適しているように思える木の下は、側撃雷を受ける危険があるため絶対に避けるべきだ。

また、開けた道路上でバイクにまたがったままでいると、自身が避雷針となって落雷を誘発するおそれがあることも忘れてはならない。これは、周囲に高い建物がない場所では、バイクに乗っている人間が一番高い物体になってしまうためである。

ヘルメットを被っているからといって、雷のすさまじいエネルギーを防ぐことは不可能であるため、雨を凌ぐために高架下などに逃げ込んだとしても、バイクのそばに立ち続けるのは危険な状態といえるだろう。

そのため、金属の塊である車体からはなるべく距離を取り、姿勢を低くして待機するのが正しい防衛策となる。

前述のように、天候の急変を察知したら、自分のこれまでの経験や判断を過信せず、すぐさま安全確保へと動くことが強く求められる。

ゲリラ豪雨
強行突破するよりも、よりも安全な場所で待機することが大切だ。

せっかくのツーリングや大切な移動の途中であっても、命より優先すべき予定など存在しない。到着時間が遅れることよりも、無事に家に帰り着くことを何よりも大切にすべきである。

そのため、速やかに車両から離れ、安全な場所で雷雲が完全に過ぎ去るのを待つことこそが、最悪の事態を防ぐための確実な手段となるというわけだ。

再出発するのは、雨がすっかり上がり、雷鳴がまったく聞こえなくなってからでも決して遅くはない。焦る気持ちをぐっと抑え、確実な安全が確認できるまでは冷静に待機を続けよう。