お便り リターンライダーです! 雨天走行のコツを教えて!

投稿者:東京都/メンヘラ潤さん
チェンの回答

やっぱり雨の日の走行って神経を使うよね。ベテランライダーでも「今日はちょっと怖いな……」って感じることはあるし、リターンライダーならなおさらだと思う。実際、チェンの周りでも転倒した話は少なくないし、「オレも気を付けよう……」と思うことはよくある。

でも実は、数字だけで見ると“普通のアスファルト”のグリップ力は、雨だからといって極端に低くなるワケではない。一般的に乾いたアスファルト路面の摩擦係数μは0.7〜0.8前後、雨の日では0.5〜0.6程度と言われている。もちろん条件次第で変わるけれど、通常走行レベルなら極端にビビる必要はないというのがチェンの考えだ。

実際チェンも、雨の日だからといって極端にノロノロ走るわけではない。ただし、それは“滑りやすい場所”を避けているからでもあるんだ。

雨の日に本当に危ないのはマンホール&白線!

特に注意したいのが、マンホールや横断歩道の白線など、路面のペイント部分。濡れると摩擦係数μが0.2前後まで落ちるケースもあり、かなり滑りやすい。これは氷の上に近いレベルとも言われていて、バイクを傾けた状態で乗ると「ズルッ!」と一気にタイヤが流れることもある。

特に交差点は危険。車の停止位置にはマンホールやペイントが集中しやすい。停車中にクルマから漏れた水やオイルも落ちやすいからね。だから雨の日は、いつも以上に“どこを通るか”を意識することが大事だ。一般的なことだけど「急」のつく操作はNG。急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルは、一瞬でタイヤのグリップ限界を超えてしまう。特に注意しなくてはいけないのは急ブレーキ時。制動距離はμが低ければ確実に長く
なるから、車間距離は多めに取りマンホールの多い住宅街や交差点はより慎重に!

さらにチェンが大事だと思っているのが、タイヤの状態と空気圧。空気圧が低いとタイヤが必要以上につぶれて排水性が悪化し、ハイドロプレーニング現象の原因になることもある。溝が減ったタイヤやスリップサインが出ているタイヤは論外だ。また、万が一スリップしたときのリカバリーがしやすいように、日頃からマシンの操作系をしっかり自分に合わせて整備しておくことも大事。とはいえ、滑りやすい場所を避けながらやさしい操作を心掛ければ、ちゃんと安全に走れると思う。

結局いちばん大事なのは、「滑るかもしれない」と意識しながら走ること。これだけでも、雨の日のバイクはかなり変わってくるぞ!

まとめ

●マンホール&ペイントを避けた走行ライン

●日頃の整備で苦手意識を克服!

著者紹介 

チェン

元レースメカニックで、カスタムビルダーや二輪誌編集部員のキャリアを持つ。現在はスーパーモトのレースに参戦し、ハイエースで全国を飛び回っている。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年9月号を基に加筆修正しています。

【モトチャンプ編集部】