先生(右):損 保太郎

某損保サービスセンターに勤務。事故対応の現場から、今回はファミリーバイク特約のメリット・デメリットを説明するよ。

生徒(左):モン太

愛車はハンターカブ。クルマを持っている身内がいないため、通常の自動車( 任意)保険に加入している。

家族の誰かが任意保険(クルマ)に加入中なら、特約で付けられる

モン太 ファミリーバイク特約に入りたかったけど、僕はクルマを所有していないから一般的な自動車保険(任意保険)なんだモン。
損 保太郎( 以下 保太郎)そうか、それは残念だね。ファミリーバイク特約はだいたい年間1万円前後で入れるから、年齢や条件によっては、通常のバイク保険よりかなり保険料を抑えられるケースもあるんだ。ちなみにファミリーバイク特約に加入できる条件はイラストの通り。一人暮らしのモン太君なら実家のお父さん・お母さんが自動車保険に入っていれば、ファミリーバイク特約が付けられたんだよね。
モン太 残念ながら、家族は誰もクルマを持ってないモン。だから普通の自動車保険に加入していて、年間3万円強の保険料を払っているモン。
保太郎 でもモン太君の自動車保険の場合は等級があるから、無事故でいれば等級が上がって割引率は上がるハズだよ。まぁそれでもファミリーバイク特約と同程度までは下がらないけれども。ちなみにファミリーバイク特約は等級がないから、一般的なバイク保険のように、事故で翌年の等級が大きく変動しないケースが多いんだ。

125cc以下なら複数台所有でもOK! 借りたバイクも補償対象に

保太郎 ファミリーバイク特約はハンターカブやPCX、シグナスXなどの125ccクラス(原付二種)も対象になる原付の事故に対応できるんだけど、特に対象となるバイクを制限してはいないんだ。
モン太 どういうことだモン?

保太郎 たとえば家族の中で複数の原付を所有している場合、その中のどのバイクで事故が起きても、ひとつの契約で対応できるんだ。さらに、友人から借りたバイクで事故を起こしてしまったなんて場合でも対応OKなんだ。

モン太 え~最高だモ〜ン!!一台ずつ保険に加入する必要がないなんてお得だモン。
保太郎 入っておけばかなり広い範囲が補償されるんだよ。でも、万能っていうわけじゃなくて、通勤・通学は対象になるケースが多いけど、“仕事として乗る”場合は補償対象外になることもあるんだ。他にも、モン太君の保険なら対応できるレッカーのサービスもナシ。出先で止まったら自腹で対応しなくてはいけないんだね。レッカーについてはJAFに加入するという手もあるけどね。あと、前号で話したけど、あくまでファミリーバイク特約も任意保険の範疇だから、別途、自賠責保険(強制保険)は加入しておかないとダメだよ。
モン太 仕事でバイクに乗ることもないし、遠出することもないから、デメリットはそこまで気にならないモン。ますますうらやましいモン~。
保太郎 そういう人は最適だね。

※FB特約(ファミリーバイク特約の略)

安さ重視? 補償重視? ファミリーバイク特約はタイプ選びも重要!

保太郎 注意しなければならないのがファミリーバイク特約は事故相手への補償がメインの特約なんだ。つまり自身の補償については手厚くはない。通常のFB特約は自損傷害型といって自身の怪我が補償されるのは、自損事故の場合のみ。
また、補償内容も最低限。バイク事故は大けがをする場合が多いので、保険料は上がるけれど不安な人はどんな事故でもフルカバーできる人身傷害型(一般的な自動車保険)に加入しておくほうが安心。ファミリーバイク特約は「クルマは家族名義」「125ccは通勤用」なんて人には相性が良い特約なんだ。

※本記事では一般的な自動車保険・自賠責保険について解説しています。契約内容や各社の約款により、補償内容や対応が異なる場合があります。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年8月号を基に加筆修正をしています

【モトチャンプ編集部】