
H=Honda、B=Bimota。“HB-1”への憧れを4Lモンキーへ
この車両最大の特徴は、やはり乗り物館製キャノンボールカウルだ。
HB-1を思わせる大型アッパーカウルと、一体感あるテール形状が強烈な存在感を放つ。ちなみにHB-1の“H”はHonda、“B”はBimotaを意味し、その1号機であることから“HB-1”と名付けられた。
髙松さん自身、もともとHB-1が好きだったことから、このカウルを使って“ビモータ風4Lモンキー”を製作することを決意。ヤフオクで偶然発見したボロボロの車両をベースに、時間をかけて現在の姿へ仕上げていった。

購入時のカウルはサビや傷だらけで、自家塗装されたかなり荒れた状態。しかし、自ら磨き込みながら下地を整え、最終的な塗装はプロショップへ依頼。HB-1をイメージした赤×白ベースのイタリアンカラーへリメイクした。
シートも経年劣化で割れていたため、元形状を型取りし、アルカンターラ生地でワンオフ製作。独特なシートカウル形状と合わせ、往年のレーサーらしい雰囲気を強調している。

当時モノパーツで“イタリアンレーサー感”を追求
外装だけでなく、足周りや細部まで徹底して“それっぽさ”を追求しているのも、この車両の面白いところ。
ホイールにはJRPのレプリカタイプを装着。オリジナルは超希少かつ高額なため、少数再販されたモデルをベースに、HB-1を意識してゴールド仕上げとしている。

さらにスイングアームは早矢仕製へ変更。角型デザインによって、よりビモータ的な雰囲気へ近づけた。
リヤショックには、当時感を重視してマルゾッキ製を採用。オークションで手に入れた再生済みモデルをベースに、モンキー用285mm仕様へ加工している。以前は現代的なサスペンションを装着していたものの、「そこだけ当時感が足りない」と感じて変更したそうだ。

ほかにも、乗り物館製ステップやスイッチ類、JRP製ブレーキパネルなど、当時モノパーツを徹底投入。欠品していたパーツは、自ら型取りして複製まで行っているというから驚きだ。
普段乗りできる“現代仕様”も投入
一方で、見た目だけの旧車仕様で終わっていないのもポイント。
エンジンは4Lモンキーベースながら、Lクランク化した88cc仕様。SP武川製旧88ccキットや強化クラッチ、旧5速ミッションを組み込み、しっかり走れる仕様へ仕上げられている。

また、普段乗りを意識して電装は12V化。メーターもSP武川製のデジタルタイプへ変更されており、現代的な使い勝手も確保した。
さらに、バッテリー搭載スペースが不足するため、リチウムイオンバッテリーをシートカウル内部へ移設。専用ケースまでワンオフ製作し、美しい外観を崩さず収納している。
旧車感、イタリアンテイスト、そして実用性。その全部を4Lモンキーへ凝縮した、執念すら感じる1台だ。
ディテールチェック










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