余計なものを削ぎ落としたシンプルなスタイルが特徴。88ccボアアップエンジンも搭載し、見た目以上に元気な走りを楽しめる。

BMXのような軽快さを目指した一台

このリトルカブ最大の特徴は、カブらしさを感じさせないスッキリしたパイプフレームだ。

ベースとなったのは、一部のカブカスタムファンの間で人気を集める加工フレーム。フレーム単体で流通しているものを入手し、オーナーが好みのパーツを組み合わせながら完成させた。

完成した姿はまさにBMXやストリートバイクを思わせる独特のフォルム。余計なものを削ぎ落としたシンプルなスタイルが強烈な存在感を放っていた。

サイドビューではスッキリしたパイプフレーム構造がよく分かる。カブのエンジンレイアウトを活かしながら独自のスタイルを構築した。

見えない部分にこそ苦労が詰まっている

見た目以上に苦労したというのが配線処理だ。

車体をスッキリ見せるため、ハーネスを一本一本ハンドルやフレーム内部へ通して処理。外からはほとんど見えないが、その作業量は想像以上だったという。

配線をフレーム内部へ収納することでハンドル周りは驚くほどスッキリ。空冷VW用バイザー付きミラーも個性的だ。

また、純正燃料タンクが使えなくなったため、Gクラフト製モンキー用アルミタンクを加工してフロントへ移設。特徴的なフロントバスケットも、実は給油時に邪魔にならないよう折りたたみ式を採用している。

給油時の利便性を考慮し、前カゴは折りたたみ式を採用。フロントへ移設されたアルミタンクとの組み合わせも見どころだ。

チョイ乗り専用の割り切り仕様

エンジンは88ccへボアアップされており、走りは十分以上に元気。

一方でシートには幼児用自転車サドルを採用しているため、長距離ツーリング向きとは言い難い。「チョイ乗り専用」と割り切っているところも、このマシンらしいポイントだ。

見た目のインパクトだけでなく、アイデアと工夫で成立させた独創的なカスタム。まさに“気分はBMX”を体現した一台だった。

ディテールチェック

フロントバスケットや極細フレームによって、まるでBMXやクルーザーバイクのような雰囲気を演出。異色ながら不思議とまとまり感がある。
前後兼用のLEDウインカーをステップバーへ埋め込み。シンプルな車体構成を崩さない工夫が光る。
幼児用自転車サドルとレイダウンされたリアショックが独特のシルエットを形成。チョイ乗り特化の割り切り仕様だ。
ダックス純正マフラーを流用した右側ビュー。シンプルな構成ながら細部まで丁寧に作り込まれている。

撮影したのはこのEVENT!

「第18回カフェカブパーティin関西」
■日時:2023年5月28日(日)
■開催地:大津湖岸なぎさ公園(滋賀県)

素敵な参加記念品が用意される、事前申し
込み制の有料イベント。適度な参加台数、
中身の濃いステージイベントなどがカブヌシから好評。琵琶湖のロケーションも素晴らしい。


【モトチャンプ】