上位グレードには1.5Lエンジンとモーターを組み合わせた「e:HEV」を設定。

ホンダは2026年5月、コンパクトセダン「シティ」の改良新型をインドで発表・発売した。
現在、日本では販売されていないシティだが、海外市場ではホンダの主力コンパクトモデルとして進化を続けている。近年はデザインや先進装備の充実により商品力を高めており、日本国内でも「導入してほしい」との声がSNSなどで見られるようになっている。
シティといえば、日本では1980年代に“トールボーイスタイル”を採用した革新的なコンパクトカーとして人気を獲得した。高性能モデルの「シティターボ」や折りたたみバイク「モトコンポ」との組み合わせは、今なお語り継がれる存在である。

現行型は東南アジアやインドを中心に展開されるグローバルモデルで、4ドアセダンとハッチバックを設定。今回の改良では、よりシャープなLEDヘッドライトやスリムなハニカムグリルを採用し、スポーティさと上質感を高めている。
上級のRSグレードでは専用バンパーや赤いアクセントを採用し、標準モデルとの差別化を図った。リアまわりもLEDテールランプや専用ディフューザーデザインなどにより、存在感を強めている。
室内では、新たに10インチインフォテインメントディスプレイを採用。アンビエントライトや360度カメラ、ワイヤレス充電、自動防眩ルームミラーなど、快適装備や先進機能も充実している。
パワートレインはハイブリッドモデルを中心とした構成だ。ベースグレードには1.0L直列3気筒VTECターボエンジンを搭載する一方、上位グレードには1.5Lエンジンとモーターを組み合わせた「e:HEV」を設定。優れた燃費性能と走行性能を両立している。
ボディサイズは日本の5ナンバー枠をやや超えるものの、扱いやすいサイズ感を維持しており、海外では実用性の高いコンパクトセダンとして評価されている。
一方、日本市場ではコンパクトセダンの選択肢が年々減少している。SUVやハッチバックが主流となる中でも、「手頃なサイズのセダンが欲しい」というニーズは依然として存在しており、シティが導入されれば独自のポジションを築く可能性がある。
また、ホンダは国内ラインアップの電動化を進めており、e:HEV搭載車の拡充を推進している。そのため、シティの日本導入が実現すれば、燃費重視のユーザーはもちろん、往年のシティファンにも訴求できるモデルとなりそうだ。









