米国の安全評価機関IIHS(道路安全保険協会)と消費者団体コンシューマー・レポートが発表した最新の「10代ドライバー向け推奨車種リスト」で、マツダの存在感が際立っている。

マツダ CX-5

米国では若年ドライバー向けのクルマとしてトヨタやホンダが定番とされている。しかし、2026年版の推奨車種リストでは、マツダの複数車種が選出され、高い評価を獲得した。

マツダ X-70

このリストは、衝突安全性能や衝突回避性能、信頼性、価格などを総合的に評価し、10代ドライバーに適した新車や中古車を選定するものだ。若年層は事故リスクが高いため、安全性を重視する保護者にとっても重要な指標となっている。

IIHSの上級研究員レベッカ・ウィースト氏は、「このリストは10代ドライバー向けに作成しているが、価格と安全性能のバランスを重視するすべてのドライバーにとって参考になる」と説明している。

マツダ CX-5

そのなかで目を引くのがマツダの存在である。
選出車種には「マツダ3」をはじめ、「CX-3」「CX-5」「CX-9」「CX-30」「CX-50」「CX-70」「CX-90」などが含まれている。ラインアップ規模ではトヨタやホンダに及ばないものの、多くのカテゴリーで高い評価を獲得した。

マツダ 3

マツダの強みは、各モデルの商品力を徹底的に磨き上げている点にある。スタイリッシュなデザインや上質なインテリアだけでなく、走行性能と安全性能を高いレベルで両立していることが評価につながっている。

マツダ CX-5

コンシューマー・レポートでは、信頼性、オーナー満足度、ロードテスト評価、安全性能などを総合的に採点する。マツダはこれらの項目でバランス良く高得点を獲得しており、近年はブランドランキングでも上位の常連となっている。

マツダ CX-9(2023年販売終了)

安全性能の高さも見逃せない。
IIHSの厳格な衝突安全試験では、「CX-90」「CX-70」「CX-50」「CX-30」などが最高レベルの評価を獲得している。近年は後席乗員保護や夜間の歩行者検知性能など評価基準が大幅に厳格化されたが、そのなかでも高い安全性を維持している。

マツダ CX-90

さらに、先進運転支援システム「i-ACTIVSENSE」の進化も評価を押し上げる要因となっている。衝突被害軽減ブレーキやドライバー支援機能の改良を継続しており、予防安全技術への投資が着実に成果を上げている。

マツダ CX-50

近年のマツダは「プレミアムブランド化」を積極的に推進している。トヨタやホンダが幅広いユーザー層を対象とする一方で、マツダは上質さや走る楽しさを重視した独自路線を選択した。

マツダ CX-30

その結果、北米市場では「手の届くプレミアムブランド」としての評価を確立。販売台数では大手メーカーに及ばないものの、第三者機関による品質や安全性の評価では常に上位に名を連ねている。

マツダ CX-3

大量販売ではなく商品力を磨き上げる戦略は、北米市場で確かな成果を生み出している。今回の推奨車種リストの結果は、マツダが単なる中堅メーカーではなく、安全性と品質において世界トップクラスの実力を持つブランドへ成長していることを示している。