車体はオールペンが施され、エンジンはTRHC×Party-upのコラボレーションとなるSTAGE1キットで183ccになっている。

「マスダンパー」をご存知だろうか? モータースポーツへの使用は2005年にルノーF1チームのロブ・マーシャルらが開発し、ルノーR25に使用したのが発端とされる。その後、その効果の高さからか、F1での使用は2006年のシーズ途中で突如使用禁止となったようだが、現在でもMotoGPや四輪のレースで使用されている例もある。ただし、レギュレーションのあるレースでは、サスペンションの性能向上目的の使用は禁止されている場合が多いという。

フロントのフローティングディスクローターは国産で性能に定評があるNECTO×Party-upのコラボレーションアイテムとなり、キャリパーはANCHOR製のANC9ラジアルマウント式が採用されている。

ちなみにマスダンパーの歴史は古く、1909年にドイツで船舶の振動低減に採用されたのが初だという。また建築現場で使用される場合も多く、1970年代にはアメリカの高層ビルに採用されたという。

このスケルトンで内部が見える筒がマスダンパー。内部のウエイトが上下に動くことにより動吸振器の役割を果たす。

また、バイクのハンドルに取り付けられている【バーエンドウエイト】も広い意味では小型の動吸振器と言える。ちなみに今回ご紹介するのはSavage Bull(サベージブル)製のマスダンパー付き【TRX-CLASSIC】フロントフォークだが、サベージブルの本拠、台湾にある、世界で2番目に高い台北101タワーにも、直径5.5m、重量660トンという巨大な球体のマスダンパーが87階から92階という超高層階に設置されており、強風や地震への備えとなっている。

リヤにはSavage Bull製のアジャスタブルマスダンパーが単体で固定される。アルマイトのカラーは8色から選べる。

この七代目シグナスにはSavage Bull製のアジャスタブルマスダンパーがリヤサスペンション付近に取り付けられているが、エンジンや駆動系がバネ下となるスクーターでは、軽量なフロントフォークへの採用の方が大きな効果を実感できるという。もちろん、リヤへの装着も無意味というワケではないことは断っておきたい。

ではそんなマスダンパー付きフロントフォークや、それ以外のパーティーアップ製アイテムが装着された最新型、七代目シグナスXのデモンストレーション車両を見ていこう。

フロントホイールはWF製の鍛造アルミ製で削り出しで製造されるため軽量なのはもちろん、アルミの切削跡が美しいアイテムとなっている。フロントフェンダーはAPEXX製。タイヤはレースシーンでも大活躍するCST製のCM-SC01でサイズは110/70-12。