復刻第1弾に選ばれたのは、伝説のRZ250

今回復刻されたのは、1980年式 RZ250用のサイドカバー&テールカウル。塗装済みモデルに加え、未塗装モデルとグラフィックセットも用意され、純正ならではのクオリティで当時のスタイルを再現できる。
ヤマハがこのモデルを復刻第1弾に選んだ理由は、RZ250がレーサーレプリカブームの原点ともいえる存在であり、同社の歴史を語るうえでも欠かせない一台だからだ。また、樹脂製外装は復刻技術を確立するための最初の題材としても適していたという。
当時の図面と現物を徹底解析して再現

今回の復刻は、昔の金型をそのまま使ったわけではない。
ヤマハでは当時の設計図面を読み解きながら、現存する純正パーツを産業用CTでスキャンして3Dデータ化。双方を照らし合わせながら試作品を製作するという、手間の掛かる工程を経て完成へとたどり着いた。さらに、締結部など見えない部分には現代の設計技術も取り入れ、現在の品質基準に合わせて仕上げられている。
「部品を作る」だけではないヤマハの挑戦

この外装セットは、ヤマハが展開する「Iconic Collection 部品復刻プロジェクト」の第一弾でもある。
プロジェクトには、「愛するバイクとともに歩み続けてほしい」という想いが込められており、絶版車を動態保存するための部品供給だけでなく、車両が生まれた背景や開発者の思想まで伝えていこうという取り組みだ。復刻パーツを作るだけでなく、そのモデルの歴史や開発秘話も公開しているのはメーカーならではと言える。
塗装済み・未塗装・グラフィックの3タイプをラインアップ



完成形をすぐに楽しみたいなら、塗装とグラフィックが施工済みの完成品がおすすめ。一方で、「自分のRZは自分で仕上げたい」というオーナーのために、未塗装モデルとグラフィックセットも用意されている。レストア派からカスタム派まで、それぞれの楽しみ方に応えてくれるラインアップだ。
旧車人気が高まる一方で、純正部品の供給終了は多くのオーナーにとって大きな悩みのひとつ。そんな中、メーカー自らが図面を掘り起こし、新たな技術を使って純正部品を復刻する取り組みは非常に心強い。RZ250を愛するライダーはもちろん、今後どんな名車の部品が復刻されるのか、「部品復刻プロジェクト」の次なる展開にも期待したい。