トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY M/T-R」がダカールラリーに挑む

TOYOTA・DKR GR FC Hilux

今回トーヨータイヤが供給するのは、ピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY」シリーズの「OPEN COUNTRY M/T-R」だ。トヨタの水素燃料電池技術を搭載した「DKR GR FC Hilux」の足元を支え、新たな挑戦に乗り出す。

OPEN COUNTRY M/T-Rは、ダカールラリーをはじめとする世界有数のラリーレイド競技における最上位クラスでの使用を想定し、特別にチューンアップされたタイヤである。

トーヨータイヤはこれまでのラリー参戦で得た知見を生かし、硬い岩場や柔らかな砂地、滑りやすいぬかるみなど、路面状況が大きく変化する環境を高速で走行するための悪路走破性や耐外傷性などを向上させてきた。

今回の発表では、悪路走破性に加えて耐久性、耐摩耗性の向上も図っているとしており、ダカールという過酷な環境でDKR GR FC Hiluxの走行を支えることになる。

製品重量の23.8%にサステナブル素材を採用

OPEN COUNTRY M/T-Rでは、走行性能だけでなく環境負荷の低減にも取り組んでいる。

トーヨータイヤは、リサイクル原材料およびリニューアブル原材料を「サステナブル素材」と定義。OPEN COUNTRY M/T-Rには再生ビードワイヤーや再生カーボンブラックなどを採用し、製品重量の23.8%にサステナブル素材を使用している。

TOYOTA・DKR GR FC Hilux

今回タイヤを供給する「DKR GR FC Hilux」は、ダカールラリーのトップカテゴリーで実績を持つ「DKR GR Hilux」をベースに、トヨタの水素燃料電池システムを搭載した車両だ。

参戦する「Dakar Future Mission 1000」カテゴリーは、水素や電動化など次世代モビリティ技術の性能や耐久性を検証するために設けられた、新技術の実験車両向けカテゴリーである。

全10ステージ、合計1000kmの競技区間で争われ、DKR GR FC Hiluxでは燃料電池技術の性能、安全性、信頼性の実証を目指す。トーヨータイヤはOPEN COUNTRY M/T-Rを供給することで、この取り組みにタイヤメーカーの立場から参加することになる。

「OPEN COUNTRY M/T-R」は、ダカールラリーをはじめとする世界有数のラリーレイド競技の最上位クラスでの使用を想定して特別にチューンアップしたタイヤだ。これまでのラリー参戦で培った知見を生かし、岩場や砂地、ぬかるみなどでの悪路走破性や耐外傷性を高めるとともに、サステナブル素材も採用している。

レースで得た知見を市販タイヤ開発へ活用

トーヨータイヤにとって、モータースポーツへの参戦は単なるブランド活動だけではない。

同社はオフロードレースへの参戦を通じて得た知見を、ピックアップトラックやSUV向けタイヤの開発に活用し、商品の性能向上につなげているとしている。

ダカールでは、硬い岩場から砂地、ぬかるみまで路面状況が大きく変化する。タイヤにはトラクション性能だけでなく、外傷への強さや長距離を走り切る耐久性など、さまざまな性能が要求される。OPEN COUNTRY M/T-Rも、こうした競技環境から得た知見を反映して開発されたタイヤである。

トーヨータイヤは今後もモータースポーツ活動を通じてサステナブルな製品開発技術を磨くとともに、レースで培った知見を生かして、高性能・高品質な製品をグローバルに展開していくとしている。

ダカールラリー2027では、水素燃料電池システムを搭載したDKR GR FC Hiluxとともに、トーヨータイヤのOPEN COUNTRY M/T-Rが過酷なフィールドへ挑む。世界屈指のオフロード競技で得られるデータや知見が、今後のOPEN COUNTRYシリーズの開発にどう生かされていくのかも注目される。

ダカールラリー2026の様子。「ダカールラリー2027」は2027年1月にサウジアラビアで開催される