アイシンの発想力とブリッツの実行力
このMCBを活用するため、車種ごとに専用ブラケットを用意してキット化したのがブリッツ。『B-MCB』と名付けられるこのアイテムは、MCBの効果を最大限に引き出すと同時に、ブリッツがラインアップするパーツとの共存を可能にする設計が施されているのが特徴となっている。
「MCBは内部の皿バネが持つ張力と、摩擦機構による抵抗の組み合わせによって、車体に加わるストレスや振動を受け流す構造となっています。この皿バネや摩擦機構のセッティングは車種ごと、さらに取り付ける場所によっても異なっています。そのため、ブリッツが設定したブラケットに合わせ、1台ずつ走らせながら味付けを変更しているんですよ」と語るのはアイシンの多田さん。
そもそも、MCBの開発は他の自動車部品を開発している中からヒントを得て、「オモシロイものが作れそう」と考えたのがきっかけなのだとか。ダンパーのようにストレスを吸収するだけでなく、スプリングを組み込むことで正常位置への回復を素早く行なう。まさにサスペンションの持つ機構を、そのままコンパクトなボディに埋め込んでしまったというわけだ。


確実に体感できる車種別専用設計
「もちろん、サスペンションのように何十ミリも動くことはありません。ただ、ボディには振動することで1ミリにも満たない極わずかな変形が絶えず発生していて、これを抑えることはサスペンションの動きにも良い効果を与えてくれる。さらに、微細な振動を取り除くことで乗り心地もアップするのです」
また、前述の通り車種やサスペンションキットの違いでもセッティングは変えられている。例えばGR86ではノーマルサスペンション装着車とブリッツ・ダンパーZZR装着車では異なる製品番号が与えられ、その都度、開発元となるアイシンの手で官能テストによるセッティングが施されている。まさに、専用設計のサスペンションパーツというわけだ。

対応車種続々追加の期待感
現在は32車種(開発予定含む)に及ぶラインアップを用意しているが、今後はさらに続々とバリエーションを増強していく予定。その車種もスポーツクーペだけでなく、ミニバンからSUV、軽自動車まで幅広く展開する予定というため、乗り心地が気になる人はチェックしておいて損はないはずだ。また、ブリッツでは全国の販売店で体感イベントを積極的に開催している。実際にB-MCBを装着したデモカーに乗ってみて、その効果を知ることも可能だぞ。

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